時折り、足回り付近から異音が発生するということで、業者様より修理お預かりした、W216型ベンツCL600ツインターボの作業です。
試運転を試みても、なかなか症状が発生しなかったのですが、あるとき急に左フロントサスペンション周辺から異音が発生。
体感した異音から察するに、何れかのボールジョイントから発生しているものと推測されます。
一口に「ボールジョイント」といっても、各アームのアクスル側及びストラット下部等、左フロントサスペンション側だけでも5箇所ほど存在します。
目視でブーツ等の損傷により内部グリスが退化していれば、その原因となる箇所の可能性は高いのですが、そういった状態で無ければ各ボールジョイント単体のガタを調べていくことになります。
W216/221系では、全てのボールジョイントは単体では存在しなく、何れも高額なアームAssy（ストラット下部はABCストラットAssy）での供給となるので、原因箇所を見極めてガタが存在するジョイント部のアームを交換。
作業後の試運転では、無事異音の発生も無くなり、最終的にDASにてテスターでのチェックと各種リセット。
特にサスペンション周りを分解しているので、ABC（アクティブボディコントロール）制御が正常に機能しているか点検して完成です。
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