ロアアームブッシュ損傷の弊害/ダッジマグナム

車検整備にて作業中の、05yモデルのダッジマグナム5.7HEMIです。

オドメーターも既に二桁に達し、特に足回り等の劣化/損傷等が気になる時期です。

リフトに上げてサスペンションアーム類を点検すると、ロアアームブッシュが完全に逝ってしまっている状態。

角度を変えて診ると、ブッシュの損傷によりアームが左側に偏ってしまっているのがお分かりかと思います。

新品のアームと比べると、ブッシュに対するアーム位置の違いが歴然です。

これだけアーム位置が変化すると、アライメントへの影響過大はもちろん、アームが偏ってしまった為に、エンジンメンバーのアーム取付部にアームが接触した損傷痕が明白に残っています。

もちろんこの状態のまま走行すると、更にメンバーの取付部を攻撃し、最悪その損傷によりメンバーまでも再使用出来なくなる可能性もあります。

特に同形状の足回りを有するベンツW220/211系では、メンバーがアルミ製なので、その損傷によるダメージは、より深刻になります。

そういった事態に陥らないためにも、こういったアーム類のブッシュは、損傷する前の亀裂が発生した時点で、その度合により未然に交換対処を行うべき箇所です。

UG/yoshida

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