ミッションが滑ったような症状で、自走不能で昨年末に入庫した、07yキャデラックエスカレードの作業です。
MDI2をインターフェイスとして現車に接続しTECH2Win(GM純正メーカー製テスター)を起動させて診断した結果、AT本体の機械的な滑りによる不具合では無く、AT内バルブボディに装着されるプレッシャーコントロールソレノイドの不良による電気的トラブルと判明。
ちなみにATは、6L80E型の電子制御式6速ATなので、こういったソレノイド等のエレクトロパーツが不良の場合、バルブボディに装着されているエレクトリカルコンポーネント一式を交換するという図式になります。
昨今の電子制御式ATでは、ATを制御するECU(TCM=トランスミッションコントロールモジュール)が、バルブボディに装着されるエレクトリカルコンポーネントに内蔵されているケースが多く、この6L80E型6速ATでも同様で、上記の部品交換の場合=TCMの交換及びプログラムと言う作業工程が必要。
…ただし、現車はオドメーター上 既に20万キロで、以前より変速時のシフトショックも大きめな症状も発生しており、AT本体の機械的寿命を考慮すると…。
ユーザー様と相談した結果、内部のエレクトリカル部位だけの交換しても本体の寿命が将来的に不安なので、より高い信頼性及び耐久性を求めて、GMメーカー製リビルトATをUG直通ルートにてUSAに手配。
年始早々にUSAより入荷したので、本日ATミッションの交換作業を実施。
GMメーカー製リビルトATでは、内部エレクトリカルコンポーネントが新品装着されているので、現車に対してモジュールのプログラミングが必要。
これは、先ほども述べたように、AT内バルブボディ部にATを制御するECU(TCM)が内蔵されているため、他のミッションAssyと交換する=内部に装着されるTCMが変更されるということになるからです。
もちろん、現車に対するプログラムがされていないモジュールは、制御を行うことが出来ず、変速等のミッション機能が全く作動しません。
プログラムの実行には、本国GMサーバーへのログインによるTISオンライン起動により行います。
現車のシリアルをMDI2で認識させ、必要なキャリブレーションを選択。
選択したキャリブレーションをダウンロードし、現車のECUへロード(プログラミングの実行)。
昨今の自動車では、CANシステムの進化により実に多くの電子デバイスを有しており、各ECUはセキュリティ等の兼ね合いも含め、現車に対するプログラミングが必要とされるものが多々あります。
例えば今回のエスカレードでは、ATミッション内にATを制御するECUが内蔵されているため、そのことを知らずに安易に中古ATミッションに載せ替えても、TCMが他車のプログラムなので全く制御を行いません。
UGでは各アメ車(クライスラー/GM/フォード)はもちろん、ベンツ等もメーカーオンラインによるプログラミング処理まで、全て自社で対応可能。
修理後のプログラミング処置でお困りの業者様等も、お気軽にUGへご相談ください。
また、今回のようにUSA直通ルートもございますので、国内欠品パーツも迅速に対応可能です。
UG/yoshida
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*当社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください
また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備
2015y以降対応WiTECH/microPODⅡ導入 メーカーオンラインライセンス年間契約(Witech及びテックオーソリティ)
フォードIDS/VCM2導入済み
GM次世代診断アプリケーション GDS2/TECH2(最新インターフェイスMDI2)オンライン対応
ベンツDAS/XENTRY完備(SCNコーディング可能) その他 各車種対応AUTELテスター/DENSO DST-i等多彩に取り揃えています。
アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を
平日10:00~20:00 土/日/祝 12:00~18:00 定休日/毎週水曜日
…他のチャレンジャーとは違う、UGオリジナルで開発したシーケンシャルウインカーを有したテールランプ。
2016y以降モデルの自社輸入車両は、全車シーケンシャルウインカーで販売させていただきます。
もちろん車検対応、特許出願中。