エアコンの不具合にて 業者様よりご入庫いただいた、98yのリンカーンタウンカーの修理です。
その内容は、エアコンの温度調整が効かずに、常に熱風が出てくる状態。
エバポレーターからの冷風とヒーターコアからの温風を、切り替えたりブレンドしたりする為のフラップドアを電気モーター式アクチュエーターで制御しているのですが、今回のタウンカーはそのブレンドドアが切り替わらずに温風位置で動いてない模様。
いずれにしても、このアクチュエーター部にアクセスするには、インストルメントAssyを取外さなければ確認出来ません。
ブレンドドアのフラップを制御する、モーター式のアクチュエーター。
他の多くの車両では、このアクチュエーターの固着等による不良というケースが多いのですが、こと この頃のフォード/リンカーン系ではその定番は覆させられることが多く…。
予測通りフォード系では定番の、ブレンドドアフラップの軸部損傷。
ドアの軸部が割れてしまっている為、いくらアクチュエーターが駆動しても空転状態になり、ブレンドドアの位置駆動が行えません。
…それから待つこと数週間、やっとUSAより届いたヒーターチャンバー。
この型のタウンカーでは、既にドアフラップのみの供給は終了しており、やむ終えずケースごとの入手となります。
インストルメントAssyを取外した室内から、更にヒーターチャンバー（ケース）Assyを取外して、付属するパーツ類を全て新品のヒーターチャンバーに組替作業。
ブレンドドアのフラップ軸も、新品なので当たり前ですが、アクチュエーターの駆動に耐えるしっかりした状態で、ドアの可変もスムーズに駆動する状態へ復活です。
新品のヒーターチャンバーに組替え後は、インストルメントAssyを取り付けて、各種配線を元通りに黙々と…無事本日、納車完了です。
UG/yoshida
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