冷却水漏れ修理にて作業中の、V6/2.7Lを搭載したダッジマグナムです。
このV6系エンジンでは多い、エンジンの左側面から冷却水が漏れてきているケース。
下から覗いても、エアコンのコンプレッサーが邪魔で、その漏れ箇所を直視することは出来ません。
パワステのポンプを取外せば、上から確認できるサーモスタットのケース。
この部位は樹脂製のケースなので、経年劣化による変形等により、冷却水がよく漏れてくる定番箇所です。
しかし、それとは別に、ケースの外側に位置する小さな穴から冷却水が漏れてきている場合は、ウォーターポンプの可能性が高いです。
この2.7LのV6エンジンでは、ウォーターポンプがタイミングチェーンにより駆動されています。
そのため、外部からはウォーターポンプの状態が把握できなく、エンジンのフロントタイミングケースを取外さなければいけません。
通常ウォーターポンプには、その軸部近辺に「水抜き穴」が設けられています。(しかし2.7Lのウォーターポンプでは見当たりません)
劣化によってシャフトシールから水漏れが発生した場合に備え、ウォーターポンプ内のベアリングに冷却水が浸入しないよう、冷却水を外部に排出するための穴です。(腐食によるベアリングロック発生の二次災害を防ぐ為)
しかし、エンジン内部に装着されている2.7L/V6のウォーターポンプでは、通常よくある「水抜き穴」をウォーターポンプに設けると、シール劣化による漏れた冷却水がエンジン内(オイル内)に漏れることになります。
その為、水抜き穴はメクラ栓され、取り付け面に対しブロック側に導かれる通路が設けています。
その通路は、エンジンブロック内部を導かれ、先の小さな穴より外部へ排出される構造。
それにより、シール劣化による初期水漏れトラブルも、外部へ排出されてくる冷却水の確認で判断できます。
今回は、ウォーターポンプの交換はもちろん、それに合せて
エンジンのタイミングチェーンも交換する方向で、作業を進行。
以前にもこのブログでご紹介しましたが、この2.7Lエンジンではタイミングチェーン自体が部品変更されています。
その違いは、チェーンのピッチ等のサイズが、大幅に変更されています。
その為、タイミングチェーン交換する際の部品供給は、タイミングチェーンパッケージという図式で、左右のカムスプロケットギア及びクランクスプロケットギアがセットとなります。
チェーンのサイズが異なるので、それで駆動されるバルブタイミング各ギアも、もちろんギアサイズを変更したものが必要。
それにより、先のパッケージには含まれないウォーターポンプも、新しいタイミングチェーンのサイズに合わせたギアサイズのものを選択しなければいけません。
もちろん、タイミングチェーンを交換しないのであれば、旧タイプのギアを使用したウォーターポンプを選択することになります。
また今回のマグナムは、オイルパンからのオイル漏れも酷かったので、合せて作業進行。
お盆休みに安心して長距離ドライブを楽しめるよう、もうしばらくお待ち下さいませ…。
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