個別化解除によるISMの中古部品利用/ベンツS350

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業者様よりお問い合わせを頂き、シフトのギアチェンジが出来ないと言うトラブルでレッカー入庫してきた、W221ベンツS350の作業です。

 

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ステアリングコラムに装備されているシフトのセレクターレバースイッチを操作しても、ギアチェンジしない警告メッセージが表示され、パーキングのままの状態で動きません。

 

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W221系以降の車両では、セレクターレバーの電子スイッチ化により、ミッション側でのギアチェンジはISM(インテリジェントサービスモジュール)と呼ばれるユニット内の電子モーターを駆動することによって行われます。

 

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実はこのISMの内部メカニズム不良によるトラブル症例が、年数が経過した車両では多く報告されており、今回のW221も同様にISM不良による交換が必要です。

しかしISMはメーカーの規制により外販禁止部品に指定されており、基本「正規ディーラー」での作業以外は新品交換は出来ない体制をとっています。

またエンジン(ME)やミッション(VGS)のユニット同様、車両に個別化されたプログラムにより動作するので、中古部品(他車に使用された部品)は一般的に使用不可能となります。

 

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UGでは新品部品を入手することも不可能ではありませんが、今回は予算的な面も考慮して業者様と打ち合わせの上、一般的には使用不可といわれる中古部品を使用して復元します。

他車に使用されて個別化されたECUは、いくらXENTRYを駆使しても、そのセキュリティを解除することは不可能です。(ディーラーでは中古品使用は不可能と言われます)

 

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しかし俗に言う「裏技」が存在し、特殊なコーディングでこれらの個別化されたECUを「個別化解除」することが可能

 

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個別化解除を行った中古ISMに交換した後は、特にSCNコーディング等のプログラムは必要とせず、現車と同期を取る為にDASによるISMキャリブレーションのみを実行すれば、他車使用中古部品が現車へと移行します。

今回のW221も無事「中古部品個別化解除」によるISM交換により、新品ECU交換に比べてリーズナブルにシフト操作も正常復帰が実現できました。

 

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