点検整備にてお預かりしている、2015yキャデラックエスカレードの作業です。
このエスカレード、試運転をすると路面の凹凸に対して車が極端に跳ねる状態で、通常走行に支障をきたす乗り心地です。
まずは念のため、サスペンションコントロールの制御に電気的トラブルが発生していないか、GDS2によるチェック。
その後、足回りの状態を確認するためにリフトに上げると、左フロントサスペンションがストロークしていない状態であるのが判明。
リフトアップにてタイヤが接地していないにもかかわらず、フェンダー/タイヤ間の隙間が接地状態と然程変化の無いストロークです。
ストローク不良を起こしている側のサスペンションを目視確認すると、油圧ショックのオイルが外部に漏れてきているのが判明。
ショックアブソーバーのオイルが漏れている状態で、エスカレードの車重を支える続けるのに悲鳴をあげ、ショックが焼きついたものと推測出来ます。
取外したショックと新品のショックの自由長を比べると、その違いは一目瞭然。
オイルリークが発生していた古いショックは、固着の為にこれ以上ロッドが伸びない状態=全くストローク出来ていない状態です。
新しいショックに組替えたストラットを装着すると、ストローク量も十分に確保された正常なフェンダー間の隙間になり、キャデラック本来の乗り心地が蘇りました。
最終的に再度GDS2にて、サスペンションコントロール制御の実測確認と位置センサートリム高さの再設定を行い、無事作業完了です。
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