HEMIエンジン/MDSリフターの内部

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クライスラー/ダッジ系のHEMIエンジンには、MDS(マルチディスプレイメントシステム)といって、主に燃費向上のため走行状況によって8気筒→4気筒へと気筒休止システムが備わってます

その気筒休止を行うために、専用のMDSバルブリフターが休止用気筒に装着され、画像の上がMDSリフターで下が通常のリフター

 

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外観上の見分け方は、ラッチングピンが覗く、この穴の有無

 

 

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中身の構造は…ということで、勉強のため分解してみると…

 

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このようにスプリングを介しての2重構造のリフター

 

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MDS(気筒休止)作動時には、この軽いスプリングプレッシャによって、下部のローラー部はカムに追従するけれど、頂部は強いバルブスプリング力によって所定の位置に留まったまま保持

 

 

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MDSの作動/非作動は、ソレノイドバルブによって油圧制御されて、このラッチングピンによってリフターの内部が変化

 

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リフター内部にラッチングピンを固定する溝が設けられて、MDS作動時は加圧されたオイルによってラッチングピンが押されてリンクが動かなくなるというもの

 

 

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作動時は4気筒のバルブが作動しないから、燃焼室内へのエアの供給もなく、もちろん燃料の噴射もされず、スムーズな作動を実現しています

このようにMDSシステムは、油圧による制御がエンジン状況によって細かく行われるので、必ず推奨粘度のオイルを使用することが大変重要です

 

 

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