05yモデルHEMIに対するPCM新規フラッシュクライスラー/ダッジ

VINナンバー（シリアル番号）10桁目が数字の5にあたる、300C/マグナム系ではもっとも初期型になる2005yモデルに対する、新規キャリブレーションのフラッシュです。

メーカーから随時、調整値等の変更に伴う改善項目を主にした、ユニットに対する新しいソフトウェアが発表され、WiTECH（クライスラー純正メーカー製テスター）での本国メーカーサーバーとのオンラインにより現車の各ユニットにプログラムの実行処理を行います。

特に2005yモデルにおいては、その新規キャリブレーションの項目も多く、新車時より一度もユニットの更新を行っていない車両では、全てのユニットに対し最新ソフトウェアへのプログラムを行うには、通常のフラッシュよりも時間を要します。

特にエンジンをコントロールするPCM（パワートレインコントロールモジュール）だけでも、数多くの改善項目が存在し、未更新のPCMを新しいソフトウエアにプログラムするにはTCM（トランスミッションコントロールモジュール）も同時に更新が必要とされる、大幅なプログラム変更となります。

実際の作業では、通常PCMのフラッシュを選択すれば、もちろんPCMに対するフラッシュのみの作業となり、他のユニットは個別に選択してフラッシュしていくことになります。

しかし新車時より未更新状態の2005yモデルに至っては、PCMのキャリブレーションID番号が大幅に変更されているため、PCMフラッシュ後に自動的にTCM（ミッション）もフラッシュとなります。

これは、やはり初期モデルに対し、後にメーカーが数ある内容に対して改善が必要と判断し、ユニットのプログラムを変更していった結果によるものです。

例えば、車両モデルのマイナーチェンジと言えば目に見える箇所の変更ばかり意識しがちですが、実は毎年…いやクライスラー/ダッジに限っては、もっと早いスパンでこういったユニット内部のソフトウェアも変更されています。

そういった目に見えない、ユニット内部のプログラムに対するモデルチェンジに対しUGでは、常にオンラインによるWiTECHの起動によって、いつでも更新作業が可能です。

UG/yoshida

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