各種カスタム依頼にて入庫整備中の、07yダッジチャージャーSRTデイトナの作業です。
今回は、足回りのリフレッシュに伴い、各コントロールアームのブッシュを強化タイプに変更。
ご存知の方も多い、ブッシュメーカーの老舗であるEnergySuspension(エナジーサスペンション)のウレタン製ブッシュを組んでいきます。
純正コントロールアームのブッシュは一体成形のゴム製で、ゴムの張力によって作用。
ブッシュを強化する利点は、コーナリング等で激しく攻めるとブッシュのヨレによりホイルベース等が瞬間的なズレにより変化してしまい、ドライバーが安心して攻められなくなるのを抑制すること。
ただし、純正ブッシュと同じ構造でゴム部をウレタン製の固いブッシュにしてしまうと、アームの動きが全体が抑制されることになり、逆効果になってしまいます。
こういったコントロールアームのブッシュ部は、ボルト支点に対し上下にアームが機能(青矢印)することにより、コーナリング等でのタイヤ設置面積の変化を抑えます。
ゴム製ブッシュでのヨレにより、アームが前後/内外方向等にズレる(赤矢印)のを抑制するために、アーム本来の動き(上下)までもがスポイルされる構造だと、コーナリングでのアームの追従性が無くなり、タイヤの設置面積が変化してしまいます。
エナジーのウレタンブッシュでは、純正ブッシュと構造が違い、ウレタンブッシュ部とボルトが装着されるスリーブ部が分離した造り。
これにより一体成形の純正ブッシュと違い、スリーブ部を支点としてアームの上下方向への動きは確保し、それ以外のヨレによる動きを強固なウレタンで抑制。
ただし本来のブッシュ強化による効果が体感できる領域は、正直サーキット走行等での極限状態レベル。
マルチリンク化した現在の自動車では、通常プラスアルファレベルのドライビングであれば、ウレタン強化による利点よりも乗り心地悪化等の欠点を体感するリスクもあるので注意が必要。
エナジーのウレタンブッシュは、純正品ブッシュのようなカラーが存在しないので、純正のカラー部を利用して取り付けます。
純正部品で供給されるカラー付きの状態だと、プレスで容易に交換が可能なのですが、カラーと一体成形されているゴム部だけをプレスだけで綺麗に抜き取ることは不可能。
その為、カラー部に張り付いているゴムブッシュを…燃やします。
あとは内面を綺麗に仕上げて、熱で変色したアームを塗装。
この状態に仕上げた上で、各コントロールアームのブッシュ部にエナジーサスペンション/ウレタンブッシュを組み付けます。
ひとつ注意しなければいけないのは、純正品ではボルト挿入部が3段階の長穴式により、挿入位置変更によりアライメント調整を可能にしています。
しかし、EnergySuspension(エナジーサスペンション)のブッシュでは、長穴式では無いのでアライメントの調整変更が不可能になります。
エナジー製ウレタンブッシュによる強化を検討されている方は、上記内容(アライメント調整不可)をご理解いただきますようお願い申し上げます。
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