水没したBCMトラブル…/ハマーH3

キーを廻しても全くエンジンが始動する気配が無い…レッカー入庫にて修理お預かりした、2007yハマーH3の作業です。

テスターにてECU診断を行なうと、ボディコントロールモジュール(BCM)が全く通信しない状態。

 

BCMの電源回路等を測定しようと確認したところ…フロアカーペットが湿気で濡れて、BCM内部に水分が浸入している模様

 

H3では多いサンルーフドレンの排水詰まりによって室内に雨漏れが発生し、それによってBCM内部が侵されている状態です。

 

ユニット端子部には水で侵された腐食痕が発生、もちろんBCM内部浸水によって制御不能に陥っているので、セキュリティ解除不能=始動不可能

 

浸水した電子部品は危険なので端子を取り外して接点部の点検を行い、新しいBCMを取り寄せて組替作業

 

BCMはセキュリティ機能を担う主要なECUとなるので、未プログラム状態のまま取り付けてキーを廻しても、イグニッションオン状態にすらなりません

 

パススルーにて現車に取り付けた新しいBCMを、VINに適合したキャリブレーションへプログラミング作業の実施。

 

BCMプログラム後は更にセキュリティの学習を行わなければ、イグニッションオンにはなっても始動までは至りません。

今まで使用していたイグニッションキーを全て用意して、新しいBCMへキーのセットアップ。

 

無事エンジンも始動した後は、BCM変更に伴うORCやTPMS等のセットアップを順次行い、無事作業終了。

もちろん根本の原因であるドレン詰まりによる雨漏れ修理も完了しました。

 

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