トルクチューブからの異音/シボレーコルベット

車検整備にてお預かりしたC6モデル/シボレーコルベット…ですが、アイドリングで下廻りより「ガランガラン…」と異音が発生。

 

その異音の発生源は、エンジン回転をリアのトランスアクスルに伝えるトルクチューブ

トルクチューブとはプロペラシャフトの接続形態名称のひとつであり、一般的にユニバーサルジョイント等で構成されているシャフトむき出し状態のプロペラシャフトは、正確にはホチキスドライブ方式と呼ばれています。

 

いっぽう、今回のようにコルベットに採用されているトルクチューブ方式は、ユニバーサル等のジョイントが無く、シャフトが強固なアルミケースに覆われている構造

 

通常FR方式の車両では、エンジン→ミッション→プロペラシャフトを経て、リアデフへと回転が伝わります。

しかし純粋なスポーツカーであるコルベットは重量配分の適正化を考慮し、ミッションはリアデフと一体の6速トランスアクスルがリアにマウントされています。

そのため、プロペラシャフトが減速されないエンジン回転のまま回転することにより、通常のFR方式よりも高速回転することから発生する振動を防止するため、エンジンとトランスミッションを剛結合する必要があります。

 

リアサスペンションメンバーと一緒にリアトランスアクスルを降ろすことによって、頑丈な構造であるトルクチューブを車両から取外せます。

筒状のアルミケースで覆われたトルクチューブの内部に、ユニバーサル等のジョイントが存在しない駆動シャフトが挿入され、ベアリングで固定されています。

 

それら内部ベアリングの損傷等によるガタが発生してくると、ミッションがニュートラル状態でもエンジン回転伝達をするトルクチューブシャフトは停車時でのアイドリングでもエンジン回転数を伝えているので、ガタによる異音が発生します。(通常のミッション→リアデフへと駆動伝達するホチキスドライブ式プロペラシャフトでは、停車時には無回転)

 

トルクチューブ式プロペラシャフトは減速されないエンジン回転数のまま常に回転しているので、劣化による損傷破壊力は通常のプロペラシャフトに比べ危険性が高く、異音が発生している車両では早めの処置が必要といえます。

 

今回はトルクチューブ脱着に伴い、オイル漏れしていたクランクリアケースのオイル漏れ修理…そして更にフロントアクスルメンバーAssyも取り外して、

 

エンジンオイルパンやフロントタイミングケース部のオイルリークも修理。

その他、エアコンガス漏れ修理や各消耗部品etc…現状で気になる箇所は全て手を加えさせて頂きました。

 

今回が初めてのUGへのご入庫にもかかわらず、多くの整備ご依頼を頂き誠に有難うございました。

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UG/yoshida



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