燃料キャップをチェックしてくださいとメッセージ表示がされる、2006yリンカーンナビゲーターの点検です。

もちろん燃料キャップの締め忘れも無く、キャップ自体が傷んでいる様子もありません。

 

この警告メッセージが表示される場合、PCMがEVAPシステムのリークを検出しており、タンクプレッシャー値の妥当不良によってキャップが緩んでいると判断しています。

 

もちろんPCMの監視によってEVAPシステムの異常と判断している為、時間の経過と共にチェックエンジン警告ランプも点灯します。

 

検知されているDTC内容によってパージライン等に損傷がない場合、フューエルキャップをはじめパージバルブ/ベントソレノイド等の何れかの不具合等を疑い、順番に点検することになります。

 

しかし最近多くのナビゲーターでは、タンクプレッシャー値の異常が原因となっているケースが多く存在しています。

フューエルタンク内の圧力を監視しているセンサーですが、例えばフューエルキャップを開けてタンク内大気解放状態であるにもかかわらず、プレッシャー値が大気圧にならずに高/低圧力値を示しているケース。

 

物理的に考えてキャップが開いている＝タンク内大気解放状態で圧力値が発生しうるはずが無いので、タンク上部に配置されているタンクプレッシャーセンサーの不具合と判断できます。

 

しかし残念なことに最近では品番によって生産終了部品となっており、該当する車両ではセンサーの入手が出来ない状態となっています。

 

結果フューエルキャップや各ソレノイドバルブ等を交換しても何も解決することは無く…解決するにも必要な部品が入手出来ない難しい状況です。

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