謎のNo4シリンダーミスファイヤ/シボレーサバーバン

チェックエンジン警告ランプが点滅作動して、エンジンの不調症状が発生している、2000yシボレーサバーバンの修理です。

 

体感的には何れかの気筒が失火している症状で、DTC(故障コード)を確認すると案の定、「ミスファイア検出」が入力されています。

 

ECM(エンジンコントロールモジュール)の実測値を点検すると、No4シリンダーが常時ミスファイアカウントが更新され、またNo3シリンダーも失火している状態が確認できます。

 

ここでまず全く機能していないNo4シリンダーの失火原因を調べるべく、多くの方が点火系…具体的にはスパークプラグやイグニッションコイル等の点検を進行していくと思います。

しかし現車は点火系に特に問題はなく、目視で確認してもスパークプラグに火花が発生しているのが確認出来ました。

 

にも拘わらずNo4シリンダーのスパークプラグはガソリンで濡れた状態に陥るので、次のステップとしてインジェクターの噴霧過多等による失火…しかしインジェクターを他の気筒と入れ替えてもやはりNo4シリンダーだけが失火継続=状況は全く変わらない状態です。

最終的に内燃機の圧縮圧力値測定や、バルブリフトの目視確認…特に内燃機に問題があるようには思えません。

 

内燃機に問題はなく、しかも点火系やインジェクター等にも不具合が存在しないのに、特定の気筒=No4そしてNo3シリンダーだけが失火してしまう原因…少し悩みましたがヒントは「失火している気筒のスパークプラグが毎回ガソリンで濡れてしまっている」症状。

インジェクターの噴霧以外に特定の気筒にガソリンが異常供給されてしまう原因を模索すると、思わぬところにその答えは見つかりました。

 

フューエルレールに設置されているプレッシャーレギュレーター、それの内部リークによりガソリンがインテークパイプ側に漏れてしまっているトラブル

プレッシャーレギュレーターのバキュームラインはインテークマニ側面のフィッティングに接続されているのですが、その原因であればインテークマニより全体的に影響して特定の気筒(No3/4)にだけ影響してしまうとは一見思えないかもしれません。

しかしそのフィッティング取付箇所が、ちょうどNo3/4シリンダーのインテークポートに隣接しているが故、直接影響しやすい箇所となります。

 

インテークバキュームによって燃圧を可変調整するフューエルレギュレーターですが、内部リークによってインテークバキュームラインへガソリンが混入。

レギュレーターのバキュームラインから吸引されてしまったガソリンは、インテークマニ内→位置的にNo4及びNo3シリンダーポートだけへと吸引され、インジェクター噴霧以外のガソリン吸引によりプラグがカブって失火してしまっているトラブル。

 

新しいフューエルレギュレーターへと組替後は、失火カウントも発生せず、安定したエンジン回転の復帰です。

 

 

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