シフトレバーをDやRに入れても、車両が全く動かなくなった…2015yGMCユーコンの修理作業です。
このモデルでは年式等により様々なミッションが存在していますが、現車は8L90型/電子制御式8速ATミッションとなります。
シフトレバーはワイヤーで機械的に操作されているにも拘らず、全く駆動伝達が行えていない…現車はAWDなので、ミッショントラブルの他にトランスファトラブルの可能性もあるかもしれません。
まずはテスターを接続してDTC(故障コード)を確認するも、何もエラーを検知していません。
聞くところによると出先で駐車した後にエンジンを始動して動かそうとすると突然動かなくなった模様で、特に滑り等を体感するような前兆らしきものは無かった様子です。
まずは駆動伝達の制御を確認する為、ミッションECUの実測データーをリフトアップして点検していきます。
するとシフト操作を行ってエンジン回転数を上げても、ミッションのインプットシャフトスピードセンサーの値が0rpm=全く回転していない数値を示しています。
通常クランクシャフトの回転数に比例して回転するインプットシャフト、普通であればシフトポジションに関係なくエンジンが廻っていれば、回転数値が発生しているものと考えられます。
ミッションのインプット/アウトプット等のシャフトスピードセンサーは、バルブボディを取り外した上部のミッションケース側に設置されています。
センサーの不具合か…それともインプットシャフトが廻らない機械的損傷が発生しているのか…ミッションの状態を確認する為。分解点検を進めていきます。
すると取り外したオイルパンに無数の金属片が散乱しているのが判明…おそらく内部機械的損傷破壊により、本当にインプットシャフトが廻っていない=駆動伝達していないと判明。
摩耗等の滑りではなく、内部破壊が発生しているミッション現物修理を行うには金銭的に…なので、今回は中古ミッションを使用して組替作業の進行です。
6L系/6速ミッションではバルブボディ上部にTCM(トランスミッションコントロールユニット)が設置されていましたが、8L系/8速ミッションではミッション内部では無く車体側にTCMが設置されています。
その為、中古ミッションの使用等ハードウェアコンポーネント組み換え作業に対し、TCM組替等の煩わしい作業は必要なく柔軟に対応が可能です。
但し今回の様にミッションAssyやバルブボディを交換した際は、ソレノイドバルブの特性評価のリプログラミングが必要となり、TUN(TransmissionIdentificationInformation)またはPUN(コントロールバルブソレノイド本体の識別)の固有番号をプログラミングイベントで伝送する処置が必須項目となります。
ソレノイドバルブ特性評価のリプログラミングによる処置後は規定量の専用ATFを注入し、テスターを接続して各種学習処置を実行して作業完了となります。
UGでは最新のGM診断アプリケーションGDS2完備し、またSPS(サービスプログラミングシステム)起動による各種サービスプログラミングにも対応しています。
GMブランドの車種でメンテナンスにお困りの方(ディーラーの修理金額にご不満の方もしくは違法改造等の理由でディーラー作業を断られた方)、UGでは各種診断はもちろん、ECU交換の際に必要なプログラミング等も全て可能なので、ユーザー様及び業者様問わずご遠慮なくご連絡ください。
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