ハイボルテージチャージングシステムの不具合/キャデラックELR

ハイボルテージチャージングシステムの警告メッセージが表示され、ハイブリッドバッテリーの充電不良が発生している、2014yキャデラックELRの作業です。

日本には正規輸入されていないキャデラックELRは、主要エネルギーとして電気を使用するPHVカーで、2014y及び2016yに僅か3000台弱だけ生産されたプラグインハイブリッド車です。

 

GDSを接続して検知されているDTC(故障コード)を確認すると、システム絶縁の喪失及ハイブリッド冷却水のレベルセンサー故障の2項目が存在しています。

 

ハイブリッドエンジンにはエンジン本体の冷却水とは別に、インバーター用の冷却水回路が存在します。

先のクーラントレベルセンサーは、この場合インバーター用冷却水のレベルセンサーに対する注意喚起となり、まずリザーバー内の冷却水レベルを検査する必要性があります。

 

現車はリザーバー内の冷却水レベルも正常だったので、EVハイブリッドバッテリーパックの排出ドレンを取り外して水分が排出されてこないか検査を進行します。

システム絶縁の喪失トラブルが検知された場合は、EVバッテリーパック冷却水リザーバーの液面レベルに関係なく、排出ドレンプラグの検査を含めるようメーカーからアナウンスされています。

ハイブリッド回路等の電子部品に水分が混入することによる絶縁抵抗値の問題の他、最悪火災事故等の危険性も否定できないので、この辺りの点検をメーカーは重要視していると考えられます。

 

ハイブリッドバッテリーの絶縁テスト抵抗値を確認すると、基準値外の数値を示している状態なので、今回のトラブルはシステム絶縁状態の問題であることが伺えます。

上記に示した通りシステム絶縁喪失トラブルを車両が検知した場合、冷却液レベルセンサーの故障の有無に関係なく2項目セットで検知され、その回路の診断(EVハイブリッドバッテリーパック排出ドレン)を促しているものです。

 

上記点検結果から今回の問題は絶縁テスト抵抗値の問題のみであると判断出来たため、まずはブルティン情報に従って該当するECUを最新のキャリブレーションでプログラムしていくことになります。

 

プログラミング後の再点検/測定を行い、DTCが再度検知されないか十分に確認をし、作業完了となります。

 

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