サービスチャージシステムが点灯する理由/キャデラックエスカレード

時折、チャージランプ警告灯が点灯状態に陥る、2007yキャデラックエスカレードの診断です。

このバッテリーのマークをした警告ランプは、充電機能に不具合が発生していると検知した場合に点灯するランプで、この状態のまま走行するとバッテリー電圧降下によってエンジンが停止する危険性があります。

 

テスターにてDTC(故障コード)を確認すると、バッテリー電圧低下に伴うエラーを検知しています。

 

充電機能不良=オルタネーターの不良と多くの方が予測する内容で、現車は既に他社にて新品のオルタネーターに交換されている状態です。

 

基本に戻って「バッテリー電圧限界未満」を検知しているので、まずは実際のバッテリー電圧を測定してみます。

 

測定の結果、実際のバッテリー電圧はもちろん、ECM(エンジンコントロールモジュール)が検知しているシグナル電圧値も全く問題ない数値を示しています。

 

しかしエラーが検知しているBCM(ボディコントロールモジュール)が示す電圧実測値を確認すると、明らかにECM(エンジンコントロールモジュール)とは異なる低い電圧値を示してしまっています。

 

結論から言えば今回のBCM電圧降下の原因は、バッテリーのアース回路に問題が存在しています。

 

バッテリーのメインアースケーブルはエンジンのシリンダーヘッドに繋がれており、そのラインからの分岐によってECM(エンジンコントロールモジュール)回路も成立しているので、ECMの検知電圧値は実際のバッテリー電圧値とロスなく示されています。

 

しかし一方で室内系のアース回路はボディアースを介しているので、エンジンブロックに繋がるメインアースケーブルに損傷があると、その回路に抵抗が発生しアース回路が成立できません。

特に使用環境等によって腐食が多い車両では、このケーブルにダメージが発生してしまっているケースも多く存在します。

 

このアースケーブルの損傷/劣化に伴う不具合は非常に多く、このハーネスでの抵抗値が過大になると室内電装系がアース不良に陥り、先の実測電圧値が異なった値(電圧降下値)を示すことになります。

腐食が診られる車両では、純正のステンメッシュワイヤーに拘らなくとも、相当容量のあるケーブルにてアース回路をきちんと成立させることが必要です。

 

ただ稀にバッテリーマイナス端子へのアーシング回路を追加している車両も診うけられますが、バッテリーのアースケーブルにはバッテリーセンサーが備わっています。

バッテリーターミナルへのアーシング回路追加=バッテリーセンサーに対するバイパス回路をつくってしまっている状態で、センサーが監視する数値が実測と異なることによってその制御に影響が発生するので、バッテリーターミナルへのアーシング回路追加はお勧めできません。

 

しっかりとしたボディアース回路を成立させることにより、BCMが検知する電圧値も基準値を示すようになり、先のチャージランプ警告問題はもちろん、エンジン回転数も安定しました。

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