AFMバルブリフタートラブルによる打音及び不調/キャデラックエスカレード

エンジンを始動すると「タンタンタン…」と打音が発生し、エンジンの調子も悪くて振動が発生してしまっている、2015yキャデラックエスカレードの修理作業です。

体感的には何れかの気筒が失火している症状で、チェックエンジン警告ランプも点滅作動してしまっています。

 

PCMのDTC(故障コード)を確認すると「P0300/エンジンミスファイア検出」が入力されており、失火カウンター実測を確認するとNo7シリンダーが常時失火状態に陥っています。

 

特定気筒の失火原因としては、プラグやイグニッションコイルといった点火系の不具合や、インジェクター等の燃料噴霧不良等が真っ先に思い浮かぶ内容ですが、現車は先に示したように「タンタン…」と激しい打音も聞き取れます。

 

その打音は失火しているNo7シリンダーあたりの上部から聴きとれるので、バルブカバーを取り外して確認すると、案の定ロッカーアームに遊びが発生してEXバルブを駆動出来ない状態に陥っています。

 

それによって取り外したプッシュロッドには負担により、僅かに曲がりが発生しているのが確認できます。

 

このL86系エンジンには、AFM(アクティブフューエルマネージメント)と呼ばれる気筒休止システムが備わっています。

V8→V4への切り替え制御はバルブリフターで行っているのですが、今回トラブルが発生しているNo7シリンダーは気筒休止用のアクティブ(AFM)リフターが備わっている気筒となります。

 

左バンク側のシリンダーヘッドを取り外して、エンジンブロック側に装着されているバルブリフターを確認すると、問題のNo7シリンダーEX側AFMリフターが正常なリフターに比べて短く縮んだままの状態に陥っています。

 

このAFMバルブリフタートラブルの事例は非常に多く、リフター内機械的損傷により折りたたまれた状態に陥り、それによって最悪カムシャフト側へもダメージを与えてしまう危険性があります。

 

今回のエスカレードでは幸いリフターローラー部の摩耗は診うけられず=カムシャフト側へのダメージは診られなかったので、リフター及びプッシュロッドの組替によって打音/失火症状も改善出来ました。

 

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