チェックエンジン警告インジケーターが点滅作動しエンジンの調子が悪い状態に陥った、2021yGMCユーコンの修理作業です。
体感的には、何れかの気筒が失火してしまっている症状です。
失火カウントの実測を確認すると、No5シリンダーに常時ミスファイアが発生し全く機能していません。
特定の気筒が失火する原因として一般的に疑う内容としては、イグニッションコイルやスパークプラグといった点火系の不具合や、インジェクターの噴霧不良等といった燃料系の不具合等が考えられます。
しかし点火系及び燃料系共に不具合が無い場合、原動機の圧縮圧力不良等も視野に入れて点検を進めることになります。
しかしもう一点 注意すべき点は、このL87系エンジンでは気筒休止システムが備わっていることも考慮しなければいけません。
このエンジンに採用されている気筒休止システムはDFM(ダイナミックフューエルマネージメント)となり、それまでのAFM(アクティブフューエルマネージメント)とは異なって、任意のシリンダーリフターをいつでも無効にすることが可能で、様々なタイプの点火パターンを実現可能としています。
しかし現行エンジンであるL87系といえども既に、このDFMバルブリフターの慢性的な問題を始めとしたエンジン内部損傷トラブル事例が、本国も含めて多数報告されています。
今回のユーコンではシリンダーヘッドを取り外してバルブリフターをチェックすると、問題となるNo5シリンダーEXリフターのローラー部が摩耗損傷してしまっているのが判明。
カムシャフトのジャーナルに追従するリフターローラー部の摩耗=カムシャフトジャーナルの損傷も発生してしまっているのは明白となります。
案の定、取り外したカムシャフトのジャーナル部は、摩耗損傷したリフターローラーによって深刻な損傷が診うけられます。
この損傷によって、バルブの正常なリフトは損なわれ、先の失火症状が発生してしまっている状態です。
その為、今回はリフターのみならず、カムシャフトも新品部品への組み換え作業が必要となります。
エンジンを組み上げた後は安定したエンジン回転実測を確認して、作業完了となります。
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