車検整備にてお預かりした、アルファロメオ147の2ℓツインスパークです。
オドメーターは8万キロオーバーに達してますが、既に昨年当社にてタイミングベルト等の交換作業は終了しているので（147の場合、約4～5万キロでの交換推奨）、基本的な消耗部品等をメインにチェック。
すると、片側のドライブシャフトのインナーブーツが損傷。
この状態では車検は通らないどころか、ブーツ損傷によりCVジョイントへのダメージにも影響するので、最優先修理事項となります。
取外したドライブシャフトを確認すると、損傷したブーツにより内部グリスが多大に飛散した状態なので、ジョイントの負担がかなり気になります。
ジョイント部を全て分解して洗浄を施し、各部位の磨耗や損傷等を確認。
殆どのグリスが漏れてしまっていた状態だったので、ジョイント部の磨耗等が心配でしたが、致命的な損傷も見受けられなかったので、新品のブーツを用意して組み付け。
新しいグリスを注入して車両にシャフトを取り付け、試運転による異音等の発生が無いかチェックして終了です。
単に車検に通らないからブーツを交換するではなく、ブーツ損傷によるグリス飛散や異物混入が原因になるダメージが発生していないかのチェックが最も大事。
特に車高を下げている車両では、ドライブシャフトが常に角度がついた状態になり、今回のようにインナー側のジョイントへの負担も大きくなるので、通常よりもこまめにチェック等を行うように心がけが必要です。
UG/yoshida
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