時折、ブレーキブースターの警告が点灯するということでお預かりした、9PA型初期モデルのポルシェカイエンターボです。
実際、警告が点灯するときはあっても、ブレーキを踏んだ感じでの違和感は全く無いのですが、SUVといえども450psを発生するパワーユニットを有するカイエンターボ…に限らず、ブレーキ系の警告は様子見る訳にはいかないので、点検修理です。
ブレーキブースターとはブレーキの倍力装置で、一般的にはエンジンのインテークバキューム(吸入負圧)を利用するマスターバック式が多く、カイエンターボの場合もマスターバックによりブレーキ操作力を補助しています。
ただし、ターボを有するカイエンでは安定した負圧を得るために、バキュームポンプを補助的に装備。
そのコントロールを行うために、バキュームセンサーを設けてDME(エンジンコントロールユニット)にて監視。
そのため、ブースター用のラインも複雑な形状を必要とし、画像以外のラインの他に数点のラインが装備されています。
ブレーキブースターの不良を車両が判断するのはDMEによって行われ、その原因は要求されるバキューム圧に対し実測が伴わないことによって警告。
考えられる要因は、センサーの判断不良やブースターポンプの圧力不足等、その他いろいろ考えられるのですが…
しかし、案外その原因は、意外と単純な内容だったりすることのほうが多いです。
UG/yoshida
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