ご存知の方も多いでしょうが、エンジンの冷却水温を適切な温度に維持する役割である、サーモスタット。
このサーモスタットが劣化して弁機能が損なわれると、もちろんオーバーヒートやオーバークール等のトラブルに遭遇します。
消耗品と割り切って、ある年数の定期にて交換するのが望ましいのでしょうけど、なかなかトラブルを起こしていなければそこまで交換作業する方が少ないのも現状。
特に車両によっては、その装着箇所により、普段見ることの出来ない箇所に装着されているエンジンも多いです。
今回の作業車両である、ダッジマグナムのV6/2.7リッターエンジンでは、パワーステアリングポンプとエアコンコンプレッサーとの間にロアホースコネクターが存在し、どちらかの補機部品を取外さないとその存在を確認することは出来ません。
特に年数が経過している場合、サーモスタット機能の異常は見受けられなくとも、それらの取付シール部より水漏れ等の不具合が発生している2.7リッターエンジンも多いです。
特にこのエンジンのサーモスタットケースは、樹脂製のため、経年劣化に伴う変形等により、冷却水漏れ箇所の定番ポイントしてあげられます。
交換作業は、劣化した樹脂製コネクターと消耗部位としてのサーモスタット、この双方を同時に交換。
10年近く経過したダッジV6/2.7Lエンジンでは、この漏れの兆候が見られるものが多く、今までもかなりの台数を交換作業を実施しているので要注意箇所です。
UG/yoshida
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