当社の過去の整備事例を見ていただいて、今回初めてご入庫いただいた、W211型ベンツE320CDIステーションワゴンの修理です。
このディーゼルターボエンジンで、10万キロ越したあたりから多くの車両が悩まされている、エンジンオイルの過大な漏れ。
一見、オイルパン周辺かクランクのリアシール周辺かと勘違いしそうなこのオイル漏れですが、その多くはエンジンVバンク中央に鎮座する水冷式オイルクーラー部からの漏れです。
しかしこの部位の確認には、多少のパイピング等の付属品を外したところで判断しにくく、ブーストエアデスビやタービン等を全て外さなければ最終的な判定は出来ない箇所です。
Vバンクに装着されるミクスチャーチャンバーAssyを取外すと、中央に水冷式オイルクーラーが鎮座しているのが確認できます。
このオイルクーラーから漏れてきたエンジンオイルが行き場を失いVバンク中央に溜まり、車の挙動等によって下へ派手に漏れてくるケース。
その多くのCDIがオイルクーラー本体からの漏れではなく、オイルクーラーとブロックとの接合面にあるガスケットシールの劣化によって発生します。
また予算が合えば、ここまで分解した序に同時交換しておきたいパーツとして、インテークのサーボモーターとグロープラグ。
今回はユーザー様の方がこの2点を予め準備されていたので、パーツを組み付けていく過程にて交換しておきました。
特にここ数年、W211型ベンツE320CDIの様々なトラブル事例も多々報告され、当社にも多くのCDIが入庫してきています。
UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、アメ車のみならずベンツの修理も数多く承っております(2017y度 年間ベンツ修理入庫実績164台)
あらゆるクラスの各種故障診断はもちろん、ECU交換の際に必要なオンラインによるSCNコーディング等、ディーラーレベルの作業が可能です。
また、ディーラーでは行うことの無い、各種コーディング変更等も修理作業にて実施(例:一部の中古部品プログラム変更による同期/SBC作動時間超過に対するリセット処置等)
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UG/yoshida
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