UGにて輸入しユーザー様に販売させていただいたLAチャレンジャーでは、2015yモデル輸入1号車を除く全車に標準装備として取り付けさせていただいている「シーケンシャルウインカー」。
これを可能にしているのは、CAN制御によるアダプターの開発によるもの。
このLAチャレンジャーのCAN解析により完成させたCANBUSアダプターは、BCMの出力に全く頼らずに安定且つ容量を確保したウインカー出力を供給できます。
これにより配線の簡略化はもちろん、LEDなので微々たるものではありますがBCM出力分岐配線を行うことによる、ECUへの負担軽減も実現できます。
ただし、このテールランプを完成させるにあたり、UGが当時より選択した灯火パターンは、本来スモールランプが点灯する箇所を、減光式による「ブレーキ/スモール」パターンへの変更。
減光回路に現在では、オリジナルで作製したマイコン制御による回路にて、10:3の比率にプログラム。
マイコンによるプログラム制御により、アナログ制御式(減光リレー等)に比べ、より安定したスモールの光量が持続し、また抵抗回路のように熱を帯びることもないので耐久性にも優れています。
より自然に、そしてオリジナルのデザインを崩さない灯火パターン…ですが、問題は「ブレーキライト」としての認識感。
日中走行やハイマウントの点灯等により、普段は気にするほどでも無いのかもしれませんが、例えば夜間のハイウェイ走行にて他のチャレンジャーと並走した際、その認識度は場合によって100%とは言い切れないのでは?と考えました。
そこで当初、電装業者様の協力の下、スモール用のLEDをより明るく点灯させるよう、LED入替+α…を行い、オリジナルのテールランプよりも「より明るく赤く光る」テールランプを作製。
…しかし、より明るく光るブレーキランプが完成しても、やはり上記に述べた「夜間のハイウェイ走行にて他のチャレンジャーと並走した際の認識度」は、やはり別問題…。
何故なら、その箇所がブレーキランプと認識していない他人からすれば、「より明るいスモールランプ」という認識に捉えられる可能性もあります。
そこで観点を変えUGが当時着目したのは、レクサスやベンツといった欧州車で多く採用されている、高速走行等の急制動時に作動するブレーキランプの連続点灯方式。
シーケンシャルテールの開発より遅れて、2016yの1月に完成させた「アダプティブストロボ点灯ブレーキ」のCANBUSアダプター。
本来「アダプティブブレーキ作動点灯」は、先にも述べたとおり「高速走行等の急制動時に作動するブレーキランプの連続点灯方式」ですが、UGでは「よりブレーキランプ作動の認識度貢献」を目的としている為、時速60Km/h以上の車速信号をCANよりプログラムし作動させています。
これもCANBUSアダプターによるデジタル制御なので、BCMの出力回路とは全く別に安定した「60Km/h以上でのストロボ点滅ブレーキ」出力が可能。
アダプターに入力させる配線は、電源用の配線2本(プラス/マイナス)と、CAN-Cラインの2本のみ。
本来ならばこの「アダプティブストロボ点灯ブレーキ」もシーケンシャル同様「標準装備」としたいのですが、コスト的な制約はもちろん、このあたりは個人の好みによるところもあり、基本オプション設定として2016yより販売。
実は2017yモデルあたりより、シェイカーに限り標準装備している「アダプティブストロボフラッシュブレーキ」。
2018yも引き続きシェイカーモデルは「標準装備」にて、現在UGにて着々と装備中です。
…全ては「より安全のために」、UGオリジナル。
UG/yoshida