業者様より修理お預かりした、フロントの車高維持が出来なくなったW220型ベンツS320の作業です。
結論から言えば、車高維持が出来ない原因は、フロントエアサスストラットの過大なエア漏れによるもの。
この頃のフロントエアマチックストラットにて、最もエア漏れが発生しやすい箇所は、アッパーマウント部のコーキング劣化。
この部位からだけのエア漏れであれば、アッパー部のリペアキットが純正で存在し、比較的安価にて修理可能。
…しかし、アッパーマウント部以外の箇所からエアが漏れている場合は、残念ながらエアマチックストラットAssyでの交換が必要。
正直、W220型ともなると既に年数も経過している車両なので、アッパーマウント部のリペアキットによる修理で完治する可能性が少ないのも事実。
今回のS320では、エアマチック下部より過大にエア漏れが発生し、ストラットAssy交換が必要と判断。
W220のフロントエアマチックストラット、年々価格改正により高騰し、現在では純正定価が1本約18万くらいします。
しかし、W220クラスやその後のW221クラスともなると、純正新品部品に拘らなければ、多くの社外製品やリビルト品等の選択により、部品価格を抑えることが可能。
今回はリビルト製品を選択し、交換作業を行いました。
ストラット交換後は、DASにてDTCの消去及びエアサスレベルキャリブレーション等の処置を行い、本日無事納車完了。
UGではベンツ専用診断機である「XENTRY/DAS」を完備し、アメ車のみならずベンツの修理も数多く承っております(2017y度 年間ベンツ修理入庫実績164台)
あらゆるクラスの各種故障診断はもちろん、ECU交換の際に必要なオンラインによるSCNコーディング等、ディーラーレベルの作業が可能です。
また、ディーラーでは行うことの無い、各種コーディング変更等(コーディングソフト/Vediamo完備)も修理作業にて実施(例:一部の中古部品プログラム変更による同期/SBC作動時間超過に対するリセット処置等)
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