業者様よりチェックエンジンの警告点灯修理でお預かりしていた、2008yシボレーサバーバンの作業です。
ECMに存在しているDTC（故障コード）を確認すると、EVAPシステムのスモールリークが現在値にて入力されており、エンジンの失火も過去に記憶。
EVAPとは主に、ガソリンタンク内から発生する燃料蒸発ガスを大気開放せずに、混合気と共に燃焼させるシステムで、ECM（エンジンコントロールモジュール）にて監視及び制御を行っています。（燃料蒸発ガスは引火性のある有害ガス（揮発ガソリン）なので、自動車ガス規制により大気開放が禁じられています）
今回のサバーバンは、確かに車両に近づくとガソリン臭がするので、リーク箇所を調べる為にリフトアップ。
すると、ガソリンタンク上部よりガソリン漏れの痕跡が見受けられます。
更にタンクを降ろして確認すると、タンク上部に鎮座するタンクユニットが腐食しているのが判明。
その腐食によりパイプ部からガソリンが漏れてきています。
実は、朝一の始動性が悪い症状も見受けられており、その原因は腐食によるガソリン漏れの為に燃圧低下が発生したものと考えられ、DTC履歴にある失火（ミスファイア）も同じ要因で発生しうる可能性が十分考えられます。
ポンプユニットが国内欠品だったため、すぐに作業がかかれない状態でしたが、バックオーダーにて入荷してきたので早速交換作業。
他の怪しいリーク箇所が無いか確認した後にタンクを装着して、最終確認のためにTech2によるパージシール機能操作による真空状態維持テスト等を実行。
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