チェックエンジンとトラクション警告に対する診断/リンカーンナビゲーター

 

IMG_2930

業者様より警告ランプが点灯するということで、修理お預かりした、06yモデルのリンカーンナビゲーターの診断です。

点灯している警告ランプは、パワートレインモジュール(PCM)が異常検知した際に点灯するチェックエンジン警告と、ABSモジュールの異常検知による警告の2つです。

 

IMG_2970

IDSにてDTC(故障コード)を診断すると、チェックエンジンを点灯させているコードは、P0420及びP1237のふたつ。(PCMエラーより)

そして、もう一方のトラクション警告は、C1998の入力に対する点灯と判明。(ABSエラーより)

 

IMG_2941

個々のコードを順番に調べていくと、まずPCMのP0420は、バンク1側の触媒効率の不具合によるもの。

 

IMG_2940

V型エンジンの右バンク(バンク1)及び左バンク(バンク2)のエキゾーストには、それぞれ排気ガスを浄化する触媒が装備されています。

その触媒の前後にはO2センサーが備わっており、エンジンから排出された直後のガス、及び触媒通過後のガスを測定。

画像の上から バンク1触媒の前/バンク1触媒の後ろ/バンク2触媒の前/バンク2触媒の後ろ の順番で、O2センサーの実測値をグラフ表示でモニタリング。

O2センサーの検知値が正確であれば、バンク1側の前後の値変動が無い=触媒で浄化されていない…触媒の交換が必要と判断できます。

ただし、未だDTC入力には至っていませんが、バンク2側の触媒機能も弱っているのが、O2センサー値で判明できます。

 

IMG_2963

そして、もうひとつのPCMのDTCであるP1237は、燃料ポンプのセカンダリ回路機能不良

 

IMG_2967

これは、車両のリア部に装備されているフューエルポンプドライバモジュール(FPDM)が、フューエルポンプの二次回路の問題を検出した際にPCMへメッセージを送信し点灯させるDTCです。

FPDMにより問題が検出されている間は、PCMに対し75%のデューティーサイクルによる固定値になり、補正機能を行いません。

原因としては、フューエルポンプの配線回路不良やフューエルポンプドライバモジュール(FPDM)の制御不良、

 

IMG_2968

あともちろんタンク内に装備されているフューエルポンプ本体の不良等が考えられます。

 

IMG_2988

フューエルポンプが作動してエンジンが始動する状態であっても、ポンプ自体の吐出機能低下や残圧保持不良等により、FPDMの制御機能に問題が無いと判断出来れば、その可能性はあります。

 

IMG_2939

そして最後にトラクション警告を点灯させているABSユニットのエラーコードC1998は、モジュールキャリブレーションの不具合…。

 

IMG_2996

とりあえずは、ABSモジュールのリプログラミングにて正常復帰しましたが、再度またキャリブレーション不具合のエラーが入力されるようであれば、ABSモジュール本体の内部不良の可能性が高いかもしれません…。

 

IMG_3044

UGでは、VCM2をインターフェイスとしたフォード/リンカーンのディーラー診断機であるIDSを完備

フォードのジャパン撤退により修理でお困りの方、ユーザー様/業者様問わずお気軽にご連絡ください。

 

UG/yoshida



 

*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください

 また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備

2018y以降対応/WiTECH2.0(オンラインWebディーラー診断機/ワイテック2)導入 テックオーソリティライセンス年間契約

フォードIDS/VCM2導入済み(各種ECUプログラミング可能)

GM次世代診断アプリケーション GDS2/TECH2(最新インターフェイスMDI2)オンライン対応

ベンツDAS/XENTRY完備(SCNコーディング可能)&コーディングソフトVEDIAMO及びDTS Monaco完備 その他 各車種対応AUTELテスター/DENSO DST-i等多彩に取り揃えています。

img_2210

アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を

 平日10:00~20:00  土/日/祝 12:00~18:00  定休日/毎週水曜日

 

 

image

2015yダッジチャレンジャー用/ウインカーCANBUSアダプター販売

 車輌のCANラインより、ウインカーの出力信号を取り出す、灯火類改善用のCANBUSアダプターです。

 カナダモデルでの対策等でお困りの業者様、これがあれば容易に日本仕様への灯火類改善が可能です。

 お問い合わせは冨田/吉田まで(業者様専用部品ですので、一般の方への販売はお断りすることがございます)

 

image

クライスラー/ダッジ LEDウインカー改善用 ハイフラキャンセラーも単体販売可能

日本仕様への灯火類改善作業に伴い、オリジナルのウインカー出力とは別に配線を施す作業が多々必要なアメ車。

しかし現行モデルのLEDウインカー採用車で、FAULT SENSEラインがランプに接続されている車両は、既存のように抵抗等のダミー回路ではハイフラをキャンセルすることは不可能です。

この小さなユニットひとつで最大4箇所のウインカーハイフラキャンセルが可能です。

 

 

 

 

US本国仕様4灯ブレーキ/スモール同時点灯&スイッチバック式ウインカーアンバー点滅

~2010yチャージャー/~2014yチャレンジャー等、ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

 

トップページへ戻る