セーフティリコールM10に対するABS電源配線処置/クライスラー300

時折り、ABS及びトラクション警告のランプが点灯する、2011yクライスラー300の診断です。

wiTECH2.0（ワイテック2）での診断結果、警告ランプ点灯に起因する入力されているDTC（故障コード）は、ABS回路の電圧低下。

しかし、特にバッテリーが弱いわけでもなく、ABSエレクトリカルユニットの電源電圧を測定しても問題が特定できないケース。

上記のような症状で、セーフティリコールM10未対策の2011y及び2012yのLX/LD系は、まずそのあたりに解決の糸口があるかもしれません。

もう既にご存知の方も多いかもしれませんが、セーフティリコールM10対象の車両は、エンジンルーム内にあるヒューズボックスのNo14、ミニブレードタイプの25AがABSヒューズとして存在しています。

しかし、そのヒューズの接点容量的に問題があり、加熱によって接点不良＝ABS回路電圧に対する供給不具合が発生します。

その構造的不具合に対し、メーカーからABSのワイヤリングパッケージとして、ABSヒューズ移設用の配線キットが供給されています。

同じ25Aヒューズでも、より接点容量の大きいヒュージブルリンクタイプに変更し、ABSユニットへの安定した電圧供給が図れます。

ヒューズボックス内の配線を加工して、空いている箇所に移設するので、後に判断出来るように番号を明記するシールを貼って…配線加工と言っても単純な配線処置なので、お待ち頂いている間に作業可能です。

UG/yoshida

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