チェックエンジンランプの警告が点灯して、エンジンから異音も発生している、W221型ベンツS550の修理作業です。
エンジンはM113の進化系にあたるV8DOHC32バルブ可変バルブタイミングのM273型。
DAS(ベンツ純正メーカー製テスター)で診断すると、右バンクのカムシャフトがIN/EX共に遅角調整作用。
DTCの内容的にも、カムシャフトもしくは可変バルブタイミング機構に問題があるようにも思えますが…実はこのM273系エンジン特有のトラブル部位による原因の可能性が高いです。
現車は異音的にも、フロントタイミングケース内より多く聞き取れる状態だったので、タイミングケースの取外しを行い確認点検。
タイミングチェーンで左右のカムシャフトを駆動しているちょうど中央、そこにガイドスプロケットギアが存在します。
お分かりでしょうか?ギアの磨耗が酷く、タイミングチェーンのレールに対する適正な張り等が保てず打音発生。
新品のガイドスプロケットと比較すると、その磨耗度合は一目瞭然。
このスプロケットギアの磨耗より、バルブタイミングのズレも生じ、エンジン回転方向を考えると右バンクカムのズレが影響して、DASでのDTC入力及び実測値のズレが確認されてしまいます。
M273系エンジンではよくあるトラブルのひとつ…シリンダーヘッドとオイルパンにサンドイッチされたフロントタイミングケースを外すには、車載状態での作業ではオイルパンを外す為にエンジンメンバーAssyを外さなければならなく、ここまで辿り着く作業時間が少し…ちなみにV6のM272エンジンでは、この部位はバランサーシャフトになっているので、車載状態での交換は無理です。
UG/yoshida
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