車検整備でお預かり中の、07yクライスラー300C5.7HEMIです。
車検では、通常のブレーキ制動力試験はもちろん、駐車ブレーキ測定…いわゆるサイドブレーキの効きも計測され、基準値以下であれば不合格になります。
今回の300Cは、サイドブレーキの効きが基準値に満たしていなかったので、リアのディスクを取り外して点検。
現行のクライスラー/ダッジ系の乗用車は、ドラムインディスクを採用していて、リアのディスクブレーキを取り外すと、サイドブレーキ専用の小さなドラムブレーキが装備されています。
点検すると案の定、サイドブレーキ専用のライニングがボロボロ…。
通常のフットブレーキと違い、駐車している際に効かすだけのブレーキなので、走行距離等での比例した磨耗は少ないサイドブレーキのライニング。
しかし長年使用していると、ディスクブレーキからの熱の伝達等により経年劣化して、ライニングが剥離してきたりするトラブルも発生します。
今回の300Cのように表面が劣化してしまっていると、いつ剥離をおこしてもおかしくない状態なので、新品のライニングに交換/調整が必要です。
ちなみに取り外したディスク内面のドラムケース。
表面のアレ具合から判断して、おそらく過去にサイドブレーキを引いたまま走行してしまった可能性が…
UG/yoshida
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