エンジン不調&チェックエンジン警告ランプ点灯で、以前に入庫してきた06yクライスラー300C5.7HEMIです。
具体的にはNo7シリンダーのミスファイヤー…WiTECH(クライスラー純正メーカー製テスター)を使用して診断をすすめた結果、その原因はMDSを有するリフターによるものと判明。
HEMIエンジンにはMDS(マルチディスプレイスメントシステム)といって、シリンダー作動休止システムが備わっており、走行状況により1/4/6/7のシリンダーを専用のリフターで休止させる機能が備わっています。
その仕組みはPCMによってソレノイドバルブが機能し、特殊なバルブリフターによって、オーナーが体感することなくスムーズに8→4気筒モードへと切り替えるシステム。
今回の不具合は、MDS機能を行うNo7シリンダーのMDSリフターの不良により、No7のバルブ開閉が正常に行うことが出来ずミスファイヤー。
HEMIエンジンの場合、ブロックに装着されたリフターを脱着するには、シリンダーヘッドを外さないといけません。
殆ど多くの近年のOHVエンジンでは、インテークマニが軽量化された樹脂製のものを採用しているので、インテークマニを外してもオイルギャラリー等は存在しない構造です。
走行距離も10万キロを突破しているので、取り外した序にシリンダーヘッドのO/H。
バルブ廻りの研磨/シートカット等の内燃加工を施し、アタリ幅の過大となりつつあるバルブを再度理想のアタリ幅に加工し、劣化しているシール類の交換。
左右バンクのシリンダーヘッドをO/Hし、経年劣化を考慮して全てのリフター交換。
本日やっとシリンダーヘッドを装着して…組み付け箇所や調整も含め、あともう少し時間が必要です。
UG/yoshida
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