セレクターレバーの認識/ベンツE320

 

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チェックエンジンの警告ランプが点灯して、シフト操作を行うとガツンと激しいショックが発生し、走行してもATの変速がしなくなった、W211初期型のベンツE320の診断です。

 

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上記の症状から、ATがエマージェンシーモードに陥っていると推測されます。

エマージェンシーモードとは、電子制御式ATのECU(EGS)が、何らかの重大なトラブルによりコントロール不能と判断した際、EGSの制御を止めてしまう状態

電子制御コントロールが行われないATは、機械的にレバー操作でD/Rへと操作は可能ですが、変速のコントロールはもちろん行われず、油圧制御も出来ないのでシフト操作時のショックも激しくなります。

ちなみに今回のW211は、初期型モデルのE320になるので、ATは722.6型の5速ATミッション

 

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DAS(ベンツ純正メーカー製テスター)にて診断をすると、EGS(ATミッション)系のトラブルかと思いきや、実は室内セレクターレバーのポジション認識エラーと判明

セレクターレバー自体もひとつの重要なモジュール(EWM)であり、レバー操作によりDやRといったポジション位置を、CANにより送信。

しかし、セレクターレバーモジュール(EWM)の内部不良により、レバーポジションを送信出来ず、EGS(ATコントロールユニット)が制御不能と判断してエマージェンシーモード…という原因でした。

 

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…しかし、その原因とは別に、念のため室内に設置されているEGS(ATコントロールユニット)を確認すると、配線接続カプラー部よりATFが浸透。

室内にある配線を伝ってATFがユニット内部に上がってくるこの症状、実は毛細管現象と呼ばれる物理現象のひとつ。

多くはミッション側バルブボディに装着されている配線カプラーからのオイル漏れが原因で、漏れたATFが物理現象により配線内を上昇しEGS内部に浸透。

特に5速ATでは(クライスラーNAG-1含め)この現象によるトラブルが多く、そのまま放置しておくとEGS(ATコントロールユニット)の内部不良によりECUの交換と、高額な出費になる可能性も高いので要注意です。

 

UG/yoshida



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