ミッションマウントの効果/AMG CL55

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修理で業者様よりお預かりした、C215型のベンツCL55AMGです。

当時のベースエンジンであるM113型V8を5.5リッターに排気量を上げ、過給はスーパーチャージャーで行っているせいか、同年代のノーマルS500系に比べ、少しだけラフ感を抱くエンジンの仕上がり。

 

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しかしアイドリング状態で運転席に座ると、当時ではとてもこれが500psものパワーを発生するとは思えないほどの静寂性を誇り、その造りのよさはさすがベンツと感じられた方も多いと思います。

それはベンツの技術力により製作されたオイル封入式マウントによる恩恵であり、既に10年以上が経過したC215系等では特に、年式的劣化によりエンジンマウントが消耗すると、ベンツらしからぬ不快な振動が伝わるようになります。

ベンツのエンジンマウントは高価な上、特に55スーパーチャージャーや600といったエンジンでは、交換作業時間もそれなりに必要とします。

 

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ただ、特に初期の段階では、ミッション後部に存在するリアマウント(ミッションマウント)を交換するだけで、マウント劣化による振動がかなり抑えられる場合が多々あります。

 

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見た感じでは大きく損傷しているようには見えないですが、リアマウントのヘタリによりエンジン搭載位置が若干リア下がりな状態になると、エンジンの振動がミッションメンバーを介して、着座しているシート等に伝わりやすくなります。

 

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ミッションマウント自体は、それほど高価な部品でもなく、交換作業自体も簡単に終わるので、エンジンマウント交換を考えておられる場合は、その前にまず試しておきたい部位です。

 

UG/yoshida

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