メーカー生産が終了して時は経過していますが、今尚日本での登録台数の多い、98yシボレーアストロの車検整備です。
おそらく過去に日本で最も売れたアメ車といっても、過言では無いかと思われます。
しかし、年数の経過と共に、消耗品をはじめ不具合箇所もやはりそれなりに多くなりがちで…
もはやアストロの弱点ともいえる、アイドラアームのガタつき。
サイドリンケージを支えているアイドラアームのガタが酷くなると、車検が通らないどころか、ハンドリングにもガタが感じられ、異音等も発生してきます。
左右のアイドラアームを交換するとなると、純正部品だとそれなりに部品代が必要になりますが、社外製品もまだ比較的容易に入手できる環境。
ただし、社外製品は耐久性の面では純正に比べると短命なものが多く、アストロのアイドラアームの社外製品だと、モノにもよりますが2年もすればガタが出る商品が多い気がします。
また、この頃のSUV系アメ車では、リアはドラム式のものが多く、普段はケース覆われて見ることのないライニング等のチェック。
そのライニングを油圧操作する、ドラム内のホイルシリンダーから、微量にブレーキオイルの滲み痕が発生。
微量と言えどもブレーキに関することなので、漏れはともかく滲みも絶対あってはならない個所。
ホイルシリンダー内の劣化による錆等も考慮し、ホイルシリンダーAssyでの交換にて対応。
特にドラムブレーキは、ケース内部での作動になるので熱が溜まりやすく、それに伴い今回のホイルシリンダーのような消耗も招きやすくなります。
既にメーカー廃盤部品も多くなってきているアストロですが、未だに社外製品の需要に伴う供給は多いので、メンテナンスさえ怠らなければ、まだまだ現役で走れる1台です。
UG/yoshida
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