O2センサー不具合の罠/キャデラックエスカレード

img_2336

修理依頼でご入庫いただいた、08yキャデラックエスカレードの作業です。

 

img_2329

不具合内容は、メーター上にチェックエンジンの警告ランプが点灯し、リモートスタート機能が作動しないというもの。

キーレスによる遠隔スタートの機能は、いかなる内容であってもチェックエンジンの警告が点灯している状態では作動しないので、チェックエンジン点灯原因をTECH2(GM専用メーカー製スキャナー)を使用して診断。

 

img_2334

DTC(故障コード)内容では、左右バンクに装着されるO2センサーのヒーター回路の不具合が、現在進行形にて入力

O2センサーは、排ガス中の酸素濃度をモニタリングし、ユニットが理想空燃比に近づけるよう燃料補正を行うため、エンジンの調子に直接作用する大事なセンサーのひとつ。

しかし、今回はセンサーのヒーター回路の不具合で、ある温度以上に達しないと機能しないO2センサーを、早期に作動させるための加熱回路側。

この内容から単純にO2センサーの不良で交換すれば…と何も調べない状態で結論出すのは論外

 

img_2335

実際、今回のエスカレードでは、O2センサーのヒーター電源を測定すると、電源供給が皆無

正直、左右2つ共センサーが同時に不具合なるのはおかしいので、調べてみると案の定、ヒーター電源となるヒューズが飛んでしまっている状態

しかしヒューズの飛び方が、劣化による感じでは無くショートしているような断線状態であったので、左右いずれかのO2センサー内ヒーター回路が短絡していないか測定するも問題なし。

あとは、ユニットからセンサーまでの配線間でショートする要因がないか?測定するも特に過電流値が表示されないので、やはりヒューズの劣化と思いきや…車を少し動かすと、ある時急に一時的にバンク1側のみ過電流値を測定。

 

img_2330

車両が動くことによって、O2センサーのヒーター回路配線の何処かが、一時的にショート状態に陥る場所…実はエスカレードやサバーバン等のGM系AWDでは、この原因と考えられやすい箇所が一箇所あります。

 

img_2333

バンク1側のハーネス位置をよく確認すれば…O2センサーの断線やショートが発生している原因は、こういった単純な内容による場合もあるので、高額なセンサーを交換する前にキチンと測定診断することが大事です。

 

UG/yoshida

#cadillacescalade #cadillac #escalade #escaladeesv #escaladeext #gm



 

 

*当社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください

 また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備

2015y以降対応WiTECH/microPODⅡ導入 メーカーオンラインライセンス年間契約(Witech及びテックオーソリティ)

フォードIDS/VCM2導入済み

GM次世代診断アプリケーション GDS2/TECH2(最新インターフェイスMDI2)オンライン対応

ベンツDAS/XENTRY完備(SCNコーディング可能) その他 各車種対応AUTELテスター/DENSO DST-i等多彩に取り揃えています。

img_2210

アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を

 平日10:00~20:00  土/日/祝 12:00~18:00  定休日/毎週水曜日 

 

 

 

…他のチャレンジャーとは違う、UGオリジナルで開発したシーケンシャルウインカーを有したテールランプ。

2016y以降モデルの自社輸入車両は、全車シーケンシャルウインカーで販売させていただきます。

もちろん車検対応特許出願中

 

 

 

トップページへ戻る