SBCシステムのブレーキメンテナンス/ベンツE350

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SBCとはセンソトロニックブレーキコントロールの略で、2003yに発表されたW211型のEクラスをはじめ、R230型SLクラスやW219型CLSクラス等に採用された、電子制御式ブレーキシステムです。

現在ではABR(アダプティブブレーキコントロール)へと移行し、既に現行ではSBCが装備されたベンツは無くなりましたが、中古車市場では上記3車種は多く流通し、且つ定期的な整備を必要とする年式でもあります。

 

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今回整備中のW211型のE350も、SBCシステムが採用されたブレーキになり、ブレーキのメンテナンスとしてDAS(ベンツ純正テスター)によりDTCや実測等の確認はもちろん、一般的なメンテナンスを開始する前はDASによりメンテナンスモードを選択する必要があります。

 

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電子制御で作動するブレーキになるので、DASにてSBCの作動解除をまず行わなければ、ブレーキ周りの分解作業は出来ません。

 

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今回のW211では、フロントのディスクパッドが磨耗していたので交換が必要でしたが、こういった基本的な消耗部品交換作業ですらDASを設備していないと作業不可能

 

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もちろんブレーキオイルの交換という作業も、DASによりSBCモーターを駆動して行う作業になり、他の一般的な車両のようにブレーキペダルを操作してフルードを抜くことは厳禁…もし知らずにそういった作業をしてしまうと、SBCがエラー状態になりブレーキが効かなくなります。

 

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一般的な車検作業も含めてベンツを整備するうえでは、XENTRY/DAS等の診断機を完備していることは最低限必要な設備であり、それらを完備していない環境では実は殆ど何も点検整備や診断等を行うことは出来ない…ということをご理解ください。

 

UG/yoshida



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