2002yにフルモデルチェンジしたベンツEクラス(W211)の発表と同時に話題を読んだ、フル電子制御式ブレーキシステムであるSBC(センサトロニックブレーキコントロール)。
その後、R230型のSLクラスやW219型のCLS等でも採用されましたが、何れも後期モデルといわれるマイナーチェンジを期に廃止。
その理由は、不具合発生時による信頼性…ABS等のような補助的な電子制御では無いので、何らかのトラブルによりECUが起動しなくなると、十分な制動力を全く得ることが出来ず危険な状態に陥るからと言われています。
また、一般的にはSBCのメンテナンスを行える知識/環境が整っている状態では無いので、ベンツ純正テスターであるDAS等の診断機を所有していない工場では、ディスクパッドやブレーキオイルの交換といった消耗部品交換作業すら行うことが出来ません。
例えばメーターディスプレイ上にブレーキメンテナンスに対する警告メッセージが点灯しても、診断機が無ければそれの意味する内容の把握は出来ないのはもちろん、そのままテスターを有する工場まで乗って大丈夫なのかの判断も不可能。(ECUがスリープすると上記で述べたようにブレーキが効かなくなります)
そして、もうひとつ…例えDASを有する工場で診断しても、そのエラー内容がDTC「C249F/SBCハイドロリックユニットの運転時間超過」といったコードが入力されると、その修理を行うことは一般的には不可能。
実はこのコードC249F、SBC搭載車ではいつかは訪れる、いわゆる「サービスリミット」と呼ばれる状態で、SBCのハイドロリックユニットが寿命に達したことによるもの。
このサービスリミット、年数や走行距離に比例するものでは無く、SBCの作動時間をユニット本体が記憶し、設定されている作動時間を過ぎると寿命と判断し警告。
また嫌らしいことにサービスリミットまでの残時間は、通常のDASでは実測等で確認が不可能で、いつ訪れるかは分からない時限爆弾。
このサービスリミットに達すると、ユニット本体が寿命と判断(プログラム)しているので、ディーラー等での一般的な処置法はウン十万もするSBCハイドロリックユニットの新品交換(及びコーディング)。
しかし、そのプログラムを修正する修理法が実は存在し…いわゆる作動時間=サービスリミットは、簡単に言えばブレーキペダルを何回踏んだか?をSBCがユニット内にてメモリー。(その他の内容もありますが)
DAS/開発モードを弄れる環境及び知識があれば、SBCユニットプログラム内にアクセスし、パラメーターをコーディング処置にて数点存在するカウント数等をリセットプログラムすることにより、SBCハイドロリックユニットのサービスリミット延長が可能。
今回お預かりしたW211型前期モデルのE320も、パラメーターのコーディング処置によりSBCの延命処置を行い、一般的には交換以外消去不可能といわれるDTC/C249Fもクリアしました。
*本内容は、BOSCH社が製造時に定めたSBCハイドロリックユニットのサービスリミットを延長するプログラムによる対処であり、SBCハイドロリックユニット自体の劣化を修正しうるものではありません。
以上の内容をご理解頂き、ご希望の方はご連絡お願いします。
UG/yoshida
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2015yダッジチャレンジャー用/ウインカーCANBUSアダプター販売
車輌のCANラインより、ウインカーの出力信号を取り出す、灯火類改善用のCANBUSアダプターです。
北米デイライト対策等でお困りの業者様、これがあれば容易に日本仕様への灯火類改善が可能です。
お問い合わせは冨田/吉田まで(業者様専用部品ですので、一般の方への販売はお断りすることがございます)
クライスラー/ダッジ LEDウインカー改善用 ハイフラキャンセラーも単体販売可能
日本仕様への灯火類改善作業に伴い、オリジナルのウインカー出力とは別に配線を施す作業が多々必要なアメ車。
しかし現行モデルのLEDウインカー採用車で、FAULT SENSEラインがランプに接続されている車両は、既存のように抵抗等のダミー回路ではハイフラをキャンセルすることは不可能です。
この小さなユニットひとつで最大4箇所のウインカーハイフラキャンセルが可能です。
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注意:車両側に配線を通す穴あけ加工が必要です