エンジンの始動性が悪く、エンジン始動後もしばらくの間、グロー警告が点灯しているW211型ベンツE320CDIセダンの修理です。
グロー機能の不良として、真っ先に思い浮かぶのは、消耗品であるグロープラグの断線。
経年劣化にてグロープラグの内部抵抗が大きくなると、補助熱源としての機能が果たせなくなり、始動性に大きく影響します。
しかしDASによるDTCにて、「○○シリンダーグロープラグ断線」と同時に「予熱時間アウトプットステージ」に関するエラーが入力される場合。
今回のCDIもそのパターンにて、「No5グロープラグ断線」とDTCが入力されているも、実際の抵抗値を測定するとDTC入力条件に達する程の抵抗過大には陥っていない数値。
先にも述べた「予熱時間アウトプットステージ」も同時に入力される場合は、グローコントロールユニットの可能性が高いです。
このグローコントロールユニットもCDIではよく傷む部位であり、初期のものは品番変更により外観も変わっています。
今回のCDIもテストステップに従って、順番に測定診断していった結果、DTCにて断線入力されていたNo5グロープラグは問題なく、このユニットだけの交換にて解決しました。
…しかし、たまたまなのか最近、W211型CDIの入庫率が高いです…。
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