チェックエンジンの警告ランプが点灯して、時折りエンジンが吹けなくなったり、ミッションの変速不具合も発生する、E46型BMW318の診断です。
チェックエンジン警告を点灯させているDTC(故障コード)をテスターにて確認すると、バルブトロニックシステムに対する不具合が入力されています。
BMWのバルブトロニックシステムは、可変バルブタイミング機構のひとつで、インテークバルブのリフト量を無段階に制御することにより、スロットルバルブを使わずに出力制御を行うことを可能にしたシステム。
具体的にはVVTモーターの駆動により、エキセントリックシャフトの位置を可変させています(インテークカムシャフトではありません)。
インテークカムシャフトはエキセントリックシャフトより外側に配置され、ロッカーアームを介してエキセントリックシャフトの下に位置するインテークバルブを押しています。
タイミングチェーンの後方にエキセントリックシャフトセンサーが装着され、VVTモーターの駆動によるエキセントリックシャフトの位置を監視しています。
今回のE46は、VVTモーターの不良によって、時折りエキセントリックシャフトが可変しない状態に陥っていました。
バルブトロニックシステムでは、先に述べたように出力制御をスロットルでは無くインテークバルブリフト量可変によって行っているので、エキセントリックシャフト位置が可変不良に陥ると、エンジンは吹けなくなったりします。
またエンジンの制御不良により、必要とするトルク要求が発生出来ていない状態なので、ミッションの変速制御にも影響していました。
こういったバルブトロニックや可変バルブシステムであるVANOSに対するトラブルは、定期的なオイル交換によってその発生リスクを抑えることが可能です。
BMWメーカー指定のオイル交換サイクルは2万キロ前後とありますが、UGでは他の車種同様に約5000Km毎の交換をお勧めします。
ドイツ車は比較的交換サイクルを長めに設定している理由に、メカニカル的技術の向上やロングランオイルの採用等…諸説あります。
しかし、国土の約80%が平野部でアウトバーンを有するドイツと、集中した都市部での慢性的な渋滞でアイドリング回転時間が長い日本では、その使用環境に大きな違いがあります。
オイル交換サイクルが短いエンジン=環境に悪い低能なエンジンという考えにて、各メーカーがロングラン化を謳うエンジン開発を行っていますが、オイル劣化によるスラッジやカーボン発生に起因するトラブル回避には、やはり定期的なオイル管理が一番重要です。
UG/yoshida
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