エンジンの不調修理でお預かりした、2003yリンカーンナビゲーターの作業です。
体感症状では、おそらく何れかの気筒が失火している…そのような感じの振動と吹け上がりです。
IDS(フォードディーラー診断機)にてエンジンのパワーバランスを点検すると、明らかにNo2シリンダーが失火してしまっている状態。
ツインカムヘッドのナビゲーターでは、圧縮圧力不良によるトラブルも多いので、念のため相対圧縮を測定。
幸い、エンジンの圧縮は規定値内だったので、プラグやコイルといった「点火系」、もしくはインジェクター等の「燃料系」が可能性として高いです。
ナビゲーターに限らず、特に「点火系」のトラブルは最も多い箇所なので、No2シリンダーのイグニッションコイルを取り外してみると、コイルの先端に大量のエンジンオイルが付着しています。
更にスパークプラグにアプローチすると、プラグホール内に堆積しているエンジンオイルで、プラグを取外すソケットまでもが…。
スパークプラグホール内にエンジンオイルが漏れてしまっている為、いくら正常なコイルやプラグが装着されていたとしても、溜まったオイルのリークによって点火機能に影響を及ぼします。
これらはバルブカバーのシールガスケット劣化によるものなので、もちろん劣化したガスケット交換によるオイル漏れ修理が必要なのですが、その劣化条件は左右バンクとも同じと考えられます。
オイル漏れによるリークにて、たまたま右バンクのNo2シリンダーが失火してしまっているけれども、同じように左バンク側も確認するとオイル漏れが発生しているので、左右バンクのバルブカバーを取外してシールガスケット交換によるオイル漏れ修理を実施。
特にセンタープラグ配置されたツインカムヘッドでは、その構造上プラグホールへのオイル漏れトラブルは多く存在します。
外部にオイルが漏れている状態では無いので、「オイル漏れ」しているという自覚が無いまま…コイルやプラグまでもがダメになってしまうこともあります。
取外したバルブカバーのシールガスケットは、経年劣化によって硬化してしまっており、もはやシール機能は皆無状態。
バルブカバーを洗浄して、新しく取り寄せたシールガスケットに組替、現車へ装着します。
全て組みあがった状態でエンジンを始動すると、安定したパワーバランスが確認出来、もちろん先の不調症状も完治しました。
UGでは、VCM2をインターフェイスとしたフォード/リンカーンのディーラー診断機であるIDSを完備。
現在正規ディーラーが存在しないフォード/リンカーン車での修理にお困りの方、ユーザー様/業者様問わずお気軽にご連絡ください。
UG/yoshida
*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください
また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備
クライスラー&ダッジ最新ディーラー診断機 WiTECH2.0(メーカーオンライン診断機/ワイテック2)導入 テックオーソリティライセンス年間契約
フォードIDS/VCM2導入済み(各種ECUプログラミング可能)
GM次世代診断アプリケーション GDS2/TECH2(最新インターフェイスMDI2)サービスプログラミングシステム対応
ベンツDAS/XENTRY完備(SCNコーディング可能)&コーディングソフトVEDIAMO及びDTS Monaco完備
BMWテスターISPI NEXT(ISTA-D/ISTA-P)完備 各種プログラミング可能
その他 AUTEL製各種テスター/VCDS(VagComDiagnosticSystem)/SnapOn MTG5000/DENSO DST-i等多彩に取り揃えています。
アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を
平日10:00~20:00 土/日/祝 12:00~18:00 定休日/毎週水曜
LAチャレンジャーの新たなシーケンシャル仕様テールランプ、その名は「Bi Sequential(バイ シーケンシャル)」
現在 量産化に向け試作段階ですが、今後UGチャレンジャーの「オプション仕様」として開発中。