チェックエンジンの警告表示が点灯し、時折りエンジンの調子も悪くなるということで修理お預かりしていた、92A型ポルシェカイエンの作業です。
テスターにてDTC(故障コード)を確認すると、No8シリンダーの失火が入力されています。
実際、制御実測値を確認しても、No8シリンダーのミスファイヤー回数が、エンジンの不調に合せてカウントされています。
特定の気筒が失火する原因として、まず思い描くのは「イグニッションコイル」や「スパークプラグ」といった点火系の不具合。
他気筒との振り替えテストも視野に入れて、イグニッションコイルを外して確認してみると、
抜けてきたイグニッションコイルの先端がエンジンオイルで濡れてしまっています。
オイル漏れにてプラグホール内に溜まったエンジンオイルの影響で、点火リークが発生して失火症状が発生していると推測できます。
上記状態の為、まずはNo8シリンダーが位置する左バンクのバルブカバーを取外して、オイル漏れの修理作業が必要です。
画像矢印部のプラグホール部ガスケット劣化によって、シリンダーヘッド内のエンジンオイルが、スパークプラグ取付部のホール内へと漏れている状態です。
取外したバルブカバーを綺麗に洗浄して、新しいシールガスケットを組み付け現車へ装着。
漏れたオイルで痛んだイグニッションコイルや、消耗品であるスパークプラグも交換し、正常復帰で無事納車完了です。
UG/yoshida
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