NAG1型5速ATミッションの弱点/クライスラー300

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車検整備にてお預かり作業を行った、2006yクライスラー300Cです。

2005y以降のクライスラー/ダッジの乗用車では、電子制御式5速ATであるNAG1型が採用(一部のグレードは4速AT)され、現在の8速ATへと移行するまで多くの車両に搭載されていました。

 

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この5速ATは、ご存知の方も多いでしょうが、1996yにベンツが初めて電子制御式ATとして開発/搭載した722.6型5速ATミッションと同型ミッションです。

それ故、当時のベンツと同じく、電子制御用の接続カプラー部より、ATフルードが漏れてきやすいのが弱点

 

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ATフルードが外部に漏れるトラブルだけでなく、カプラー内部リークに起因する「毛細管作用の原理」により、ボディ側に装備されたミッションのECU(TCM/トランスミッションコントロールモジュール)内部へと配線を伝ってATFが浸入するトラブルへと発展します。

 

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もちろん、室内に取り付けられている電子ユニット内なのでATFが混入してしまうと、最悪ECU本体が壊れる危険性が高いので、そうなる前に定期的にカプラー部のチェック及び交換が必要です。

 

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また今回の300Cでは、序にATオイルパンも取外して、ATF及びフィルターのリフレッシュです。

 

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スラッジ等で汚れたオイルパンと磁石を洗浄して、新品のフィルターを取り付けます。

 

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先のカプラーも新しい部品へと組替えて、適正量のATFを充填して終了。

このNAG1型5速ATは基本的に耐久性も高いミッションなので、定期的なATフルードのメンテナンスと事前にリーク等のトラブル処置を行なっていれば、末永く乗り続けることも可能かと思います。

 

UG/yoshida



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