エンジンの調子が悪く、チェックエンジンの警告ランプも点灯している、2005yリンカーンナビゲーターの診断です。
体感症状から、何れかの気筒が失火しているという予測どおり、2箇所のシリンダーが常時ミスファイヤーしている状態。
ただし今回のナビゲーターは、マフラーから白煙が発生してガソリン臭も漂います。
以前より、燃費も極端に悪くなったらしいので、上記症状から失火原因はインジェクターの不具合によるものと推測出来ます。
各気筒に装備され、シリンダー燃焼室に燃料を噴射するインジェクターは、例えば点火系の不具合による失火を検知した際、生ガス排出を抑える為にPCMの制御にて失火気筒の燃料噴射を行ないません。
逆にインジェクターの不具合によって弁が開いた状態(固着)や弁駆動しているにも関らずリークしている場合、PCMの制御信号より多くの燃料がシリンダー内に噴霧されるので、プラグがかぶって失火してしまいます。
また上記状態のインジェクターでは、失火検知によってPCMがフューエルカットを行なっても、シリンダー内に燃料が供給され続けるので、生ガスを排出してしまう状態に陥ります。
この3バルブエンジンでは、インジェクタートラブルによる失火原因の事例が多く、今回のナビゲーターも失火検知箇所のインジェクターがリークしている状態と判明。
もちろん、燃料の異常供給によって点火プラグもかぶってしまうので、同時にスパークプラグも交換します。
こういったインジェクタートラブルで怖いのは、必要以上にシリンダー内に燃料が供給されることにより、燃焼室容積内に溜まったガソリンによる異常圧縮。
俗に言う「ウォーターハンマー」と同じ理屈で、場合によってはエンジンを損傷させてしまうこともあります。
今回のナビゲーターでは、作業後に相対圧縮を測定しても圧縮トラブルは見受けられず、もちろんエンジンの不調症状は完治しました。
…ただ残念なことに、排出された生ガスによって触媒機能が犯され…この実測では、触媒機能低下による警告灯が点灯するのは時間の問題です。
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