この度、初めてUGへ修理ご入庫頂いた、2016yキャデラックエスカレードの作業です。
不具合内容は、チェックエンジンの警告ランプが点灯し、エンジンの不調も体感する症状。
GDS2(GMメーカー診断機)を接続して、制御実測を確認すると、No8シリンダーの失火カウントが異常値を示しています。
特定気筒の失火=ミスファイヤートラブルで、最も可能性の高い原因箇所は、スパークプラグやダイレクトイグニッションコイルといった点火系の不具合ですが、今回のエスカレードでは点火系では無く燃料系の不具合と判明。
第4世代にあたる今回のエスカレードでは、アメ車伝統のV8/OHV式6.2Lエンジンをベースに直噴化(ダイレクトインジェクション)されています。
Vバンクセンターにマウントされた直噴システムを点検/交換するために、インテークマニAssyを取外さなければいけません。
現在では多くのエンジンに採用されているダイレクトインジェクションは、シリンダー内に直接高圧噴射することで主に燃費改善等のメリットがありますが、それまでのポート噴射に比べて燃焼室に挿入されているので、より高温/高圧に耐えうるインジェクター性能が求められます。
フューエルパイピングを取外し、No8シリンダー側のインジェクターレールを、シリンダーヘッドより取り外します。
今回の失火原因である噴霧不良のNo8インジェクターを、新しいものへと組替え。
序にユーザー様のご希望により、全気筒のスパークプラグもリフレッシュ。
作業後の失火カウント実測点検では、全気筒安定した作動が確認でき、本日無事納車完了です。
UGではGM系(シボレー/キャデラック等)の純正診断機器であるGDS2/TECH2を完備(インターフェイス/MDI2)し、GM/Tisオンライン起動による各種プログラミングも常時対応可能です。
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