エンジンが突然全くかからなくなったというトラブルで、先日レッカーにてUGへ入庫してきた、W204型ベンツC200の作業です。
キーをEZS(キーシリンダー部位)に挿入して廻しても、全く無反応…メーターが「キーON」状態にすらならない症状。
現場に駆けつけたレッカー業者様も、バッテリーが完全にあがってしまっていると勘違いする、このトラブル。
しかしバッテリーに全く問題が存在しないのに、全くの無反応状態であれば、考えられるその原因箇所は、挿入されたキーを認識する部位のEZSか、もしくは電子ステアリングロック(ESL)の不具合。
特に電子ステアリングロック(ESL)の動作不良によるトラブルが最も多く、今回のW204もESL不良によるエンジン始動不能と判明。
一連の正常動作を簡単に言えば、電子キーをEZSに挿入するとEZS内でキーの適合が認識されESL(電子ステアリングロック)に解除許可の信号が伝達されます。
その際ESL内部モーターが回り「カシャ」という音と共にロック解除を行って、ESLより解除信号がECUに伝達され、初めてエンジン始動許可状態となります。
その一連の動作に不具合が発生すると…キーが正常認識しているのにESLがステアリングロック解除を行なわないと、次のステップである「キーON状態」にすらならず、エンジンを始動することが不可能になります。
このESLは単なる電子ロックモーターでは無く、EZSとデーター通信を行なう電子ユニットで、現車固有にプログラムされています(他車中古部品は使用不可)。
しかし、こういったESLのトラブルは、その多くが内部に組み込まれたモーターのアナログ的な部位の不良。
高額な新品ESL交換を選択しなくとも、モーター組替えによる現物再生修理が可能ですが、モーター不良で熱を持ち、内部基盤が損傷(データー破損)しているケースも存在します。
そういった観点から後の再発防止も踏まえ、ステアリングロックの必要性を感じない方には「モーターレス仕様」化がお勧めです。
現車固有のESLデーターが転送されたエミュレーターで、キーが挿入されるとロック解除のダミーデーターをECUへ送信し安定して始動可能。
既存のロックモーターといったアナログ部位は存在しないので、トラブルの再発防止にも貢献します。
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