エンジンのふけ上がりが極端に悪くなった、996型ポルシェ911カレラの作業です。
1997yのフルモデルチェンジで登場した996型は、水冷エンジンを搭載した最初の911モデルで、3.4リッターの自然吸気DOHCエンジンとなります。
症状的にはアクセル開度に見合った燃料供給が為されていない体感で、スロットルを開けてもエンジン回転が極端に遅く、時折り息継ぎ状態を起こすありさま。
テスターを使用しての実測診断も含め、どうもエアマスセンサーの検知不良が発生している模様。
エアマスセンサーはエンジンの吸入空気量を計測する重要なセンサーで、エアクリーナー通過後のインテークケースに取り付けられています。
スロットル開度によって変動する吸入空気量を計測することによって、DME（エンジンECU）は必要とする燃料噴射等の制御を行なうのですが、今回の996はその検知数値にズレが発生し、先の不具合症状が発生。
ポルシェに限らずこの時代の欧州車では、エアマスセンサーによる不調トラブルは多く、またDTC（故障コード）としては入力されないレベルの不具合も多いので、実測測定による慎重な診断が必要です。
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