インジェクター変更に伴う調整値プログラム/BMW325i

IMG_9866

テスターによるエンジンの制御診断にてお預かりさせていただいた、E90型BMW320iの作業です。

エンジンを始動させた後の冷間時にのみ、ある特定の気筒が失火(ミスファイヤー)している症状が発生する状態。

 

IMG_9853

「特定の気筒」が失火する原因として考えられる要因は、失火気筒のイグニッションコイル/スパークプラグといった「点火系」や、もしくは同じく失火気筒のインジェクターといった「燃料系」などが考えられます。

今回お預かりしているこのE90に搭載されているN53エンジン(直6/DOHC)では、ダイレクトインジェクター(直噴システム)が採用されています。

 

IMG_9854

ハイプレッシャーシステムにてシリンダー燃焼室に直接燃料噴射するダイレクトインジェクターの場合、不具合にて交換する際はもちろん、テスト等によって他気筒と組み替える場合も、装着されるシリンダーに対して同期処置を行わなければいけません。

 

IMG_9868

各インジェクターの製造誤差により、実際の噴射燃料量がDMEで制御された理論上の燃料噴射量に対し、僅かに外れてしまいます。

過去のポート噴射式インジェクターと違い直噴システムでは、その誤差によってシリンダーバランスに、より影響を受けやすくなります

 

IMG_9869

この為、各インジェクター製造後にメーカーの測定によって、個々のインジェクターに対する調整値が生成されています。

 

IMG_9856

この調整値は各インジェクターに印刷されており、インジェクターの変更を行う際は調整値の変更処置を必要とします。

 

IMG_9871

DMEに保存されている既存の調整値を、テスターのサービス機能から変更する個別のシリンダーに対し、使用するインジェクターの噴射量調整値をプログラム

 

IMG_9872

この処置を行わなければ、インジェクターの燃料噴射調整値にズレが生じているので、ユニット内部での演算処理による噴射量補正が正確に行えず、結果エンジン制御に大きく影響を及ぼすことになります。

 

IMG_9874

UGでは、BMW専用最新テスターISPI NEXT(ISTA-D/ISTA-P)完備し、各種プログラミングにも対応しています。

また、ディーラーでは行うことの無い、各種カスタムコーディング変更等(TVアクティブ化やデイライト等)も実施しています。

BMWの修理でお悩みの方は、ユーザー様/業者様問わずご遠慮なくお問い合わせ下さい。

 

UG/yoshida



 

*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください

 また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備

クライスラー&ダッジ最新ディーラー診断機 WiTECH2.0(メーカーオンライン診断機/ワイテック2)導入 テックオーソリティライセンス年間契約

フォードIDS/VCM2導入済み(各種ECUプログラミング可能)

GM次世代診断アプリケーション GDS2/TECH2(最新インターフェイスMDI2)サービスプログラミングシステム対応

ベンツDAS/XENTRY完備(SCNコーディング可能)&コーディングソフトVEDIAMO及びDTS Monaco完備

BMWテスターISPI NEXT(ISTA-D/ISTA-P)完備 各種プログラミング可能 その他 各車種対応AUTELテスター/DENSO DST-i等多彩に取り揃えています。

img_2210

アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を

 平日10:00~20:00  土/日/祝 12:00~18:00  定休日/毎週水曜日

 

 

 

トップページへ戻る