エアライドシステムの機能不良/キャデラックエスカレード

 

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リアサスペンションのエアライドシステムが機能しなくなった、2007yキャデラックエスカレードの診断です。

その為、ドライバー単独で走行する分には問題は生じませんが、リアに定員数乗車したりカーゴスペースの積載等によるリアの車高が下がる条件下にて走行すると、路面状況によっては大口径ホイルの為にリアタイヤが時折りフェンダーライナーへ干渉する状態です。

 

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エスカレードのリアショックにはエアライド機能が備わっており、レベルセンサーにて車高低下を検知するとECUの制御によりコンプレッサーが作動します。

コンプレッサーからリアショックのベローズ部へエアが供給されることにより、車高を適正値へと可変させます。

特にエアライドを必要としない通常の条件下では、コイルスプリングによって適正車高が維持できているので、エアを充填する必要もありません。

 

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ただし正常な状態であればエンジン始動直後の数秒間だけ、車高レベルに関係なくコンプレッサーが駆動します。

しかし現車は始動直後も全くコンプレッサーが駆動せず、またエア充填を必要とする条件下においてもコンプレッサーへの信号出力が皆無状態

 

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これらエアライド機能を制御するECUは、リアスペアタイヤ上部にマウントされているESCM(エレクトロニックサスペンションコントロールモジュール)にて行っています。

ESCMからコンプレッサー駆動シグナルが発生していないので、レベルセンサーやプレッシャーセンサー等の実測診断を基に、出力供給を行わない条件が存在しないかチェック。

 

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診断をすすめた結果、ESCM(エレクトロニックサスペンションコントロールモジュール)の内部制御不良と判明したので、USAより部品を取り寄せて組替です。

 

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ESCMはCANで制御される主要なECUのひとつなので、もちろん交換した際はプログラミングが必要

GMメーカーサーバーへとアクセスして、現車に適合したキャリブレーションをECUへインストール。

 

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その後はTech2を使用して、現車の基準となる車高位置を学習

無積載状態にてエアライドプレッシャーがかかっていない状態の車高レベルをECUへと記憶させることにより、車高が下がる条件下にて正常なエアライド機能が復元します。(故意的にジャッキアップ等によるALCトリム設定変更を行った車高UPはエアライド機能に対する早期劣化を招く恐れがあります)

 

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