ネットワークコミュニケーション不良によるエンジン不調/クライスラー300C

 

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エンジン不調で修理お預かりした、2007yクライスラー300Cの診断です。

走行するとアクセルを踏んでもスピードが出ず、そのうち各種警告点灯が発生したりする不具合です。

 

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wiTECH2.0(ワイテック2)を接続してテスター診断を試みるも、突然車両とコミュニケーションがとれない状態(テスターと通信不能状態)

テスターモニターのネットワークトポロジー画面にて、赤く表されているECUは、「現車に取り付けられていない」もしくは「通信不能」のECUとなります。

この画面上では、全てのECUが「通信不能状態」に陥っているトラブルです。

 

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このようなトラブルの場合、OBDコネクター側の電源に問題が無ければ、CANデーターラインが何らかの原因で遮断されていると考えられます。

今回のように各ECU間のデーターラインが遮断状態に陥ると、それぞれのECUは情報共有を行えず、様々な弊害を引き起こす原因となります。

 

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考えられる原因としては、CANデーターラインの断線等の配線トラブルが無ければ、何れかのECU内部不具合によるデーターラインの妨害発信

今回の300CではCANライン測定の結果、明らかに規定値と異なる数値であったので、各々のECUをひとつずつチェックしていきます。

 

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結果から言えば、今回のネットワーク不良をもたらした原因となるECUはフロントコントロールモジュール(FCM)。

FCMはIPM(IntegratedPowerModule)と呼ばれるヒューズボックスを形成する為、全ての車載電気システムの回路保護と配電の主要手段を担うECUとなります。

内部不具合が発生したFCMは交換となるのですが、今回は持ち込まれた「中古部品」を使用して現車へセッティング。

 

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取り付ける車両設定に適合させるため、wiTECH2.0を使用してオンラインによる車両構成の設定プロセスの実行。

 

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無事現車へとマッチング完了後は、通信不良状態に陥る症状も現れる事無くネットワークも復旧、そしてエンジンの各種不具合も改善されました。

 

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最後に交換した中古品のFCMをフラッシュによるアップデートを行い、本日納車完了です。

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