止まらなくなるエンジン…/GMCアカディア

IMG_0880

キーをオフにしてもエンジンが止まらなくなる…そんな症状が発生したという、2008yGMCアカディアの診断です。

具体的にはキーを抜いてもエンジンがかかったまま維持してしまい、暫く時間が経過すると止まっているという不可解な症状です。

厄介なのは、その不具合が半年ほど前に一度発生し、そして今回また発生…その発生頻度が低く、点検過程において再現性も見込めない状態

 

IMG_0876

不具合箇所の決定打となるDTC(故障コード)の具体的な内容も無く、正常な状態を維持したままTECH2による実測診断を行っても、特に怪しい実測データーも現れない状態。

今回の様に症状の再現性が無い状態では、可能性のある箇所の処置…具体的にはイグニッションスイッチをはじめ、BCM(ボディコントロールモジュール)もしくはECM(エンジンコントロールモジュール)の制御不良。

しかし何れにしても作業後の完治確認が行えない為、そのような状態で高額な部品を交換する訳にもいきません。

 

IMG_0911

しかし症状に対し合致する対策症例が存在するならば、まずはその対策改善作業を行うのが妥当な判断。

実はメーカーからリリースされているTechnicalServiceBulletin(テクニカルサービスブルティン)情報によると、アカディアでは2007y~2012yの車両において右側Aピラー付近からの雨漏れによって、「キーオフ状態でのエンジン作動」や「始動不能」「通信損失」等の様々な電気的懸念が存在するとあります。

 

IMG_0853

サンルーフのレールには、雨水等の排水用ドレンが装備されています。

もちろんドレンが詰まって排水出来ていない場合は論外ですが、問題となるのは右前側の排水ドレン。

 

IMG_0847

この排水は、ワイパーカウルスクリーン下の外部に排出されるのですが、その排水がダッシュ前部パネル継ぎ目のシール不良によって、再び室内に排水が侵入することがあります。

 

IMG_0873

その侵入した排水により、助手席足元に装備されているI/Pヒューズブロックやカーペット下が濡れるいうもの。

その湿気によってI/Pヒューズブロックが侵され、先の様々な電気的不具合が発生するという内容です。

 

IMG_0874

それらの発覚した不具合に対する対策として、必要とする箇所のパネル部等に対しシール剤によるコーキング処置が必要。

今回のアカディアもTechnicalServiceBulletin情報内容に沿って、対策処置の作業を実施。

 

IMG_0875

またバッテリー充電機能に対する不具合に対応したリプログラミング情報も存在したので、オンラインによるECUのアップデート処置も実行。

今回の内容で正直、ユーザー様が体感した不具合が完治するとは言い難いですが(再現性が取れない為)、その不具合発生に対するひとつの要因は解決できたかと思います。

 

UGではGM系(シボレー/キャデラック等)の純正診断機器であるGDS2/TECH2を完備(インターフェイス/MDI2)し、GMオンライン起動による各種プログラミングも常時即対応可能です。

GMブランドの車種でメンテナンスにお困りの方(ディーラーの修理金額にご不満の方もしくは違法改造等の理由でディーラー作業を断られた方)、UGでは各種診断はもちろん、ECU交換の際に必要なプログラミング等も全て可能なので、ユーザー様及び業者様問わずご遠慮なくご連絡ください。

 

UG/yoshida



 

*弊社でご購入されたお車以外でも修理/車検等承っておりますので お気軽にご相談ください

 また業者様も大歓迎です 各種専用テスター及び整備マニュアル完備

クライスラー&ダッジ最新ディーラー診断機 WiTECH2.0(メーカーオンライン診断機/ワイテック2)導入 テックオーソリティライセンス年間契約

フォードIDS/VCM2導入済み(各種ECUプログラミング可能)

GM次世代診断アプリケーション GDS2/TECH2(最新インターフェイスMDI2)サービスプログラミングシステム対応

ベンツDAS/XENTRY完備(SCNコーディング可能)&コーディングソフトVEDIAMO及びDTS Monaco完備

BMWテスターISPI NEXT(ISTA-D/ISTA-P)完備 各種プログラミング可能 その他 各車種対応AUTELテスター/DENSO DST-i等多彩に取り揃えています。

img_2210

アーバンガレージ TEL 072-638-5579 まで まずはお電話を

 平日10:00~20:00  土/日/祝 12:00~18:00  定休日/毎週水曜日

 

 

 

 

2019yモデル LAチャレンジャーより、スペシャルオプション仕様として…新たなシーケンシャル式日本仕様テールランプ、その名は「Bi Sequential(バイ シーケンシャル)」

トップページへ戻る