キーをオフにしてもエンジンが止まらなくなる…そんな症状が発生したという、2008yGMCアカディアの診断です。
具体的にはキーを抜いてもエンジンがかかったまま維持してしまい、暫く時間が経過すると止まっているという不可解な症状です。
厄介なのは、その不具合が半年ほど前に一度発生し、そして今回また発生…その発生頻度が低く、点検過程において再現性も見込めない状態。
不具合箇所の決定打となるDTC(故障コード)の具体的な内容も無く、正常な状態を維持したままTECH2による実測診断を行っても、特に怪しい実測データーも現れない状態。
今回の様に症状の再現性が無い状態では、可能性のある箇所の処置…具体的にはイグニッションスイッチをはじめ、BCM(ボディコントロールモジュール)もしくはECM(エンジンコントロールモジュール)の制御不良。
しかし何れにしても作業後の完治確認が行えない為、そのような状態で高額な部品を交換する訳にもいきません。
しかし症状に対し合致する対策症例が存在するならば、まずはその対策改善作業を行うのが妥当な判断。
実はメーカーからリリースされているTechnicalServiceBulletin(テクニカルサービスブルティン)情報によると、アカディアでは2007y~2012yの車両において右側Aピラー付近からの雨漏れによって、「キーオフ状態でのエンジン作動」や「始動不能」「通信損失」等の様々な電気的懸念が存在するとあります。
サンルーフのレールには、雨水等の排水用ドレンが装備されています。
もちろんドレンが詰まって排水出来ていない場合は論外ですが、問題となるのは右前側の排水ドレン。
この排水は、ワイパーカウルスクリーン下の外部に排出されるのですが、その排水がダッシュ前部パネル継ぎ目のシール不良によって、再び室内に排水が侵入することがあります。
その侵入した排水により、助手席足元に装備されているI/Pヒューズブロックやカーペット下が濡れるいうもの。
その湿気によってI/Pヒューズブロックが侵され、先の様々な電気的不具合が発生するという内容です。
それらの発覚した不具合に対する対策として、必要とする箇所のパネル部等に対しシール剤によるコーキング処置が必要。
今回のアカディアもTechnicalServiceBulletin情報内容に沿って、対策処置の作業を実施。
またバッテリー充電機能に対する不具合に対応したリプログラミング情報も存在したので、オンラインによるECUのアップデート処置も実行。
今回の内容で正直、ユーザー様が体感した不具合が完治するとは言い難いですが(再現性が取れない為)、その不具合発生に対するひとつの要因は解決できたかと思います。
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